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堕天使 1st gig.
第11章 亡霊
俺は仕事からもリナからも、嫌な事があると逃げる自分を理解していた。

施設を何度も抜け出して、嫌な事から逃げる為に家に帰ろうと無駄な事を続けていた頃の自分と何も変わっていない自分に気付いていた。

だから…、俺は翔から教わったように無駄な事は止めるべきなんだ。

そう考えて俺は五十嵐に

『例の機密で話す事がある。』

と言っていた。五十嵐は

『少し待ってろ。』

と前回の会議室の鍵を取りに行っていた。会議室では今日は俺が大人しく五十嵐の分と自分の分のコーヒーを入れていた。五十嵐は

『お前さんが入れたコーヒーとか…、やたら怖いだけなんだが…。』

とコーヒーを飲む前から渋い顔をしていた。俺はコーヒーを飲みながら、俺と翔の関係を五十嵐に少しずつ話していた。

話しが大体終わると五十嵐は

『だが、結局、お前さんはム所に入ってからの坂下は全くわからないんだろ?』

と言って来た。俺は

『だけど、この間の壊滅任務の工場跡地から王 龍邦の写真が出たはずだ。』

と五十嵐に俺達が壊滅させた後に、所轄が捜査して写真を押収しただろうと確認していた。

『ああ、割とハッキリした顔写真だったから俺のところにも追加情報として送られて来とるよ。』

『あれは…、翔だと俺は感じるんだ。但し、あの時のテロの生き残りは写真の男を「龍大兄」だと俺に答えたがな。』

『なるほど…、だがそれでもお前さんは坂下だと感じるんだな?』

五十嵐は真っ直ぐに俺を見てもう一度、確認するように聞いていた。

『あくまでも、俺の直感だけだけどな。写真は随分と老けた感じに変わっていたし…。』

と俺は答えていた。五十嵐は

『それでも、坂下を唯一、ハッキリと知っている奴はお前さんしか生きていないんだ。義侠会で坂下を詳しく知っていた奴は皆があの爆破で死んでるからな。』

と言ってから、テロの生き残りの尋問許可を取ると言っていた。軍には捜査権がないから情報の為に尋問などが必要な時は許可が必要になる。

俺は五十嵐との話しを終わらせてから家に帰っていた。
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