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堕天使 1st gig.
第12章 クリスマス
夕飯の時、食堂で五十嵐が
『なんでわざわざケーキを寄越した?』
と俺に聞いて来るから俺は
『俺からのクリスマスプレゼントだ。』
と言っていた。仕事熱心だから五十嵐が泊まり込みをしている訳じゃない。五十嵐は大戦時から自分の部下は絶対に死なせないので有名な男だった。
今もそれは変わっていない…。俺達を家族のように扱う五十嵐は俺達の為に泊まり込みをしているのだと俺は気付いていた。
五十嵐は笑いながら
『明日の朝には交代が来るからお互い3日の休暇だな。例の焼き鳥屋には俺も行くからな。』
と言っていた。小雪から俺が好きなものを頼めと言った事を五十嵐は聞いたらしい。だが、五十嵐は毎年、俺に
『俺はお前さんの上官だ。』
と飲み代の半分を渡して来る。俺は
『小雪と雄太が無茶しそうだから、今年は凄いかもな…。』
と五十嵐に言っていた。年内最後は涼宮も来る。普段は家族が居るから参加していないが、最後は一応忘年会みたいなものだから、涼宮も顔を出すようにしてくれていた。
とにかく、このクリスマス任務が終われば俺達は3日の休暇だった。正月も通常出勤の俺達だから、クリスマス明けは通常の休暇よりも1日多く休める。
本当はそれをリナに言ってやれば、もう少しリナの機嫌は治ったのかもしれないが、1日休暇が増えたとしても緊急が来れば、結局家を飛び出す俺だから、リナに変な期待をさせるのが俺は嫌なだけだった。
深夜0時、任務完了に2課が一斉にざわついた。仕事はきっちりこなす連中だが、終われば皆がタチの悪いガキになる。
そんなガキ達に一番ガキの俺が
『各自報告書だけは済ませろよ。』
と言ってやる。雄太が
『最終日に徹夜させるとか…、鬼っす…。』
とボヤいていた。2課の一番鬼である宗司は俺に
『徹夜なんかお断りです。さっさと片付けますよ。』
とこの3日分の書類を俺の座っていたデスクの前に積み上げていた。
本当なら俺も雄太達とふざけて騒ぎに参加するところだが、宗司が怖いから俺は大人しく書類を片付けてから仮眠室で朝まで眠っていた。
『なんでわざわざケーキを寄越した?』
と俺に聞いて来るから俺は
『俺からのクリスマスプレゼントだ。』
と言っていた。仕事熱心だから五十嵐が泊まり込みをしている訳じゃない。五十嵐は大戦時から自分の部下は絶対に死なせないので有名な男だった。
今もそれは変わっていない…。俺達を家族のように扱う五十嵐は俺達の為に泊まり込みをしているのだと俺は気付いていた。
五十嵐は笑いながら
『明日の朝には交代が来るからお互い3日の休暇だな。例の焼き鳥屋には俺も行くからな。』
と言っていた。小雪から俺が好きなものを頼めと言った事を五十嵐は聞いたらしい。だが、五十嵐は毎年、俺に
『俺はお前さんの上官だ。』
と飲み代の半分を渡して来る。俺は
『小雪と雄太が無茶しそうだから、今年は凄いかもな…。』
と五十嵐に言っていた。年内最後は涼宮も来る。普段は家族が居るから参加していないが、最後は一応忘年会みたいなものだから、涼宮も顔を出すようにしてくれていた。
とにかく、このクリスマス任務が終われば俺達は3日の休暇だった。正月も通常出勤の俺達だから、クリスマス明けは通常の休暇よりも1日多く休める。
本当はそれをリナに言ってやれば、もう少しリナの機嫌は治ったのかもしれないが、1日休暇が増えたとしても緊急が来れば、結局家を飛び出す俺だから、リナに変な期待をさせるのが俺は嫌なだけだった。
深夜0時、任務完了に2課が一斉にざわついた。仕事はきっちりこなす連中だが、終われば皆がタチの悪いガキになる。
そんなガキ達に一番ガキの俺が
『各自報告書だけは済ませろよ。』
と言ってやる。雄太が
『最終日に徹夜させるとか…、鬼っす…。』
とボヤいていた。2課の一番鬼である宗司は俺に
『徹夜なんかお断りです。さっさと片付けますよ。』
とこの3日分の書類を俺の座っていたデスクの前に積み上げていた。
本当なら俺も雄太達とふざけて騒ぎに参加するところだが、宗司が怖いから俺は大人しく書類を片付けてから仮眠室で朝まで眠っていた。