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堕天使 1st gig.
第13章 5日テロ
そうやってギャーギャーと騒がしく皆が呑んで食って騒いでいると、少し遅れて来た五十嵐が
『ちょっといいか?』
と俺をカウンター席に促していた。立ち上がろうとした宗司を俺は止めてから、リナには
『無茶な注文だけはするなよ。』
と言い含めてから五十嵐とカウンター席に移動していた。
多分、王の話しだから、宗司にはまだ聞く権限がない…
そう思っていた俺に五十嵐は
『非常線からは結局逃げられた。』
と言って来た。俺は五十嵐に
『あれは王で、翔じゃない。』
と答えていた。五十嵐は俺の話しを一通り聞いてから
『坂下の記録は施設よりも前はどうもハッキリしないからな。元々、坂下は養子になっていて、その養父母が事故で亡くなったから施設に入ったんだ…。』
と教えてくれた。その養子の過程が全くわからない翔に一卵性双生児の兄弟が居てもおかしくはないと五十嵐は言っていた。俺は
『どうなるんだ?』
と五十嵐に聞いていた。五十嵐は
『まだ、王が確実にテロと取り引きしている証拠がない以上、俺達には何も出来ん。』
とだけ言ってこの話しは終わっていた。テーブル席に戻った俺に宗司が
『大丈夫ですか?』
と聞いて来る。俺が翔の事でイラついている事を宗司は既に察している。俺は宗司に
『お前が居れば大丈夫だ。』
と答えていた。任務で俺が王の情報を手に入れてイラついたとしても必ず宗司が俺を制御してくれると俺は考えていた。宗司はやはりいつもの涼し気な顔で
『僕は貴方のバディですから…。』
と言っていた。そうやって宗司が居る限り俺は大丈夫だと確信する。リナを守る為にリナを泣かす事になっても俺は軍人を辞める事は出来なくなっていた。
雄太や小雪から何やら余計な話しを聞いたらしく、半泣きの顔でリナが俺に
『もしかして…、アルトってお正月もないの?』
と言い出した。俺は雄太に
『お前…、リナに何言った?』
と凄んでいた。雄太は慌てて
『いや…、軍はコンビニみたいなもんだとだけ言っただけっすよ。』
と誤魔化すように言っていた。
『ちょっといいか?』
と俺をカウンター席に促していた。立ち上がろうとした宗司を俺は止めてから、リナには
『無茶な注文だけはするなよ。』
と言い含めてから五十嵐とカウンター席に移動していた。
多分、王の話しだから、宗司にはまだ聞く権限がない…
そう思っていた俺に五十嵐は
『非常線からは結局逃げられた。』
と言って来た。俺は五十嵐に
『あれは王で、翔じゃない。』
と答えていた。五十嵐は俺の話しを一通り聞いてから
『坂下の記録は施設よりも前はどうもハッキリしないからな。元々、坂下は養子になっていて、その養父母が事故で亡くなったから施設に入ったんだ…。』
と教えてくれた。その養子の過程が全くわからない翔に一卵性双生児の兄弟が居てもおかしくはないと五十嵐は言っていた。俺は
『どうなるんだ?』
と五十嵐に聞いていた。五十嵐は
『まだ、王が確実にテロと取り引きしている証拠がない以上、俺達には何も出来ん。』
とだけ言ってこの話しは終わっていた。テーブル席に戻った俺に宗司が
『大丈夫ですか?』
と聞いて来る。俺が翔の事でイラついている事を宗司は既に察している。俺は宗司に
『お前が居れば大丈夫だ。』
と答えていた。任務で俺が王の情報を手に入れてイラついたとしても必ず宗司が俺を制御してくれると俺は考えていた。宗司はやはりいつもの涼し気な顔で
『僕は貴方のバディですから…。』
と言っていた。そうやって宗司が居る限り俺は大丈夫だと確信する。リナを守る為にリナを泣かす事になっても俺は軍人を辞める事は出来なくなっていた。
雄太や小雪から何やら余計な話しを聞いたらしく、半泣きの顔でリナが俺に
『もしかして…、アルトってお正月もないの?』
と言い出した。俺は雄太に
『お前…、リナに何言った?』
と凄んでいた。雄太は慌てて
『いや…、軍はコンビニみたいなもんだとだけ言っただけっすよ。』
と誤魔化すように言っていた。