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堕天使 1st gig.
第13章 5日テロ
また起きた。それだけで2課の連中は皆がテレビの前に集まっていた。テレビからは

『現在、警察は先の5日テロとの関連を調べている模様…。』

とか

『自爆した男の身元は、○○市在住の会社員、34歳の男と見られ、現在、その身元確認が急がれています。』

と事件についてマスコミがわかる範囲全てが流れていた。俺は涼宮に

『ちょっと付き合え。』

と言って自分のデスクにあった書類を持って2課の部屋を出ていた。当然と宗司が俺について来るから俺は宗司に

『五十嵐さんに会議室の鍵を貰って来い。ついでに五十嵐さんも連れて来い。』

と指示を出し、いつもの小さな会議室の前に向かっていた。5分もして、五十嵐が

『一体なんなんだ?4件目の発生で今は情報部は忙しいんだぞ。』

と珍しく俺にキレていた。俺は五十嵐に

『俺の予想が正しければ、涼宮が気付くはずだ。』

と俺は涼宮の前に前の3件の事件詳細を見せてから

『お前の判断が聞きたい。』

と言っていた。涼宮は書類を見てから

『そう言われましても…。』

と困ったような顔をしていた。だが、俺は

『犯人の身元だけを見てどう思う?』

と聞き直していた。涼宮はもう一度書類を見てから

『有り得ないです…。』

と顔をしかめていた。焦れた五十嵐が

『説明しろ…。』

と言い、涼宮が

『全員、家族が居るんです。』

と答えていた。五十嵐は

『だから?』

と言うが涼宮は

『自殺にしても何にしても、テロ行為は残された家族にも影響するんです。1件目の主婦には5歳になる息子がいます。しかも1人息子です。母親として、息子の事を考えたら絶対にテロなんか有り得ません。』

ときっぱりと言い切っていた。涼宮の言う通り、犯人、いや被害者である可能性がある自爆犯は全て裕福とは言えないが極普通の家庭の人間ばかりで貧困とは関係ない人物ばかりだ。

2件目の自爆犯は田舎町だが、工場経営者で高校生の娘が居る。家庭は円満で工場経営も安定していたと証言もあり、テロとは程遠い人物ばかりの事件だった。
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