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堕天使 1st gig.
第13章 5日テロ
明らかに亭主の微妙な動揺を俺は感じていた。ただ、涼宮が穏やかな父親の顔で

『まだ5歳になったばかりの息子さんを1人で家に残すような母親でしたか?』

と尋問を続けていた。亭主は

『そんな女じゃありません。』

と叫ぶように言い、涼宮は

『だが、スーパーにはお子さんは居なかったんですよね?』

と続けていた。平行線のまま俺は

『我々が知りたいのは真実です。奥さんが子供を1人に出来る薄情なテロなのか、子供の為に必死に母親として被害者になる覚悟が出来る女性だったのかを知りたいんです。』

と言っていた。亭主は一瞬だけ驚愕の顔を見せてから俺達に

『子供の安全だけは保証して下さい。』

と大きな息を吐きながら言っていた。それから亭主は一枚の紙を出して来てから

『あの日、警察から連絡を受けるまで僕は本当に何も知りませんでした。ただ、事件現場に息子は居なかったと警察から聞き、急いで家に帰ると泣きわめく息子とこの紙が家にありました。』

とその紙を俺達に差し出して来た。

「子供は返す。これからも子供が可愛いなら何も言うな。」

とだけ紙にはパソコンで印刷したような文章があった。だから、子供を避難させたのだと理解した。まだ、母親を殺した奴に子供が狙われていると家族は怯えて暮らしているのだった。

『この紙はお預かりします。我々は他言はしません。内密にお子さんの保護は所轄と軍に要請して起きます。』

と言って俺はその家から出ていた。次は東北へとまた軍の輸送機で移動だった。涼宮は

『子供を人質にしてやらせたテロですか?』

と今にも吐きそうな青い顔で俺に聞いて来た。俺は

『さぁな、結局、推測の域を出ていない。』

と答えて目を閉じていた。軍で身についた習慣だ。輸送機などの移動中は眠れなくともそうやって身体と頭を休めるのが基本だ。

涼宮は子供が人質だった可能性に興奮している。だが、その興奮状態で万が一任務が発生すれば任務に差し障りが出る。

だから俺は冷たいと思われても冷静に休息を取る事に集中していた。
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