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堕天使 1st gig.
第13章 5日テロ
中央司令部の本部にある応接室に俺達は案内され、対テロの本部とは違い立派な応接室で五十嵐が

『対テロ特殊部隊、1課五十嵐少佐、2課赤羽少佐を同行して参りました。』

と敬礼する。五十嵐に並んで俺も敬礼すると応接の立派なソファーにいた中将の階級章を付けた上官が

『楽にしたまえ。』

と俺達を促していた。ソファーには6人、2人は軍人、2人は所轄、後の2人はどうやら政府の人間だ。そうやって状況を見ながら俺や五十嵐がソファーに座る訳にはいかず、取り敢えず中将の左側に並ぶように立っていた。

中将が

『軍としては赤羽少佐の報告書から現時点での判断はテロと断定は出来ないという状況だが、警察と政府は新たな問題に頭を悩ませている状況だ。』

とまず話しの口火を切っていた。警察側からは

『自爆犯が被害者だという可能性を示唆したのは君かね?』

と俺は確認されていた。政府側は

『人質の可能性もだ。ならばこの事件は報道規制を掛けた上で機密扱いにして人質の保護及び、背後に居る真犯人を挙げなければならない。』

と深刻な顔で言っていた。話しが全く見えない俺に

『軍としては本来介入出来る状況ではないのだが、事件の危険性を考えて特別捜査班に軍を配備する事を検討する事になった。』

と中将が言い出した。更に中将は

『事件の機密性を考慮し、対テロで現任務中である赤羽少佐と必要分隊の解任を命じ、新たな分隊を率い、本件の特別捜査班を君の部隊として編成して貰う。』

と言っていた。警察側は

『こちらは既に4名を選出済みだ。本部の設置が済み次第、そちらに出頭させる。』

と言い、話しがさっぱりわからんまま俺は中将から

『下がって良し!』

と一方的な命令を受けていた。司令部を出た俺は

『だから、なんなんだ!?』

と叫んでいた。五十嵐がゲラゲラと笑い、宗司が

『だから、僕達は対テロを首になったんですよ。』

とため息をついていた。

『んあ!?』

と叫ぶ俺に五十嵐は

『篠原、司令書を回しておくから、この馬鹿隊長にしっかり状況を理解させておけ。』

と言ってから俺達の前から立ち去っていた。
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