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堕天使 1st gig.
第13章 5日テロ
宗司は大きくため息をついてから俺に

『一時的ですが、軍は新しい特殊部隊を設立するんです。しかも、その部隊は軍として初めて捜査権を持つ部隊となるんです。その部隊の隊長に貴方が選ばれたという事です。』

と馬鹿な俺にでもわかるように説明をしていた。つまり、この5日テロが終わるまでは俺は対テロを首になり、5日テロ専門の軍人になるという事だ。

『冗談じゃねぇよ!?』

そう叫んだ俺に宗司は

『命令は命令です。早く対テロに戻りたければ、さっさと事件解決を目指せと軍、警察、政府から言われたんだと思って下さい。』

とかなり上から目線で俺を見下ろすように宗司が静かな怒りを見せていた。俺がテロと断定されていない事件だと割り切って首を突っ込まなければこんな事にはならなかったんだと宗司は俺を無言で責めていた。

軍人のくせに余計な首を突っ込んだのは俺だ。しかも人質の安全の為、機密性を考えた軍はだったら特別捜査部隊の隊長を、既に機密を知っている俺にしてしまえと投げたのだった。

『部隊の人員はどうなるんだ?』

と不安な俺は情けなく宗司に聞く。宗司は

『必要な人員は貴方の判断で対テロを解雇して編成し直して構わないと中将は言っていましたよ。』

とまだ目くじらを立てて言って来る。俺は

『なら、αは全員連れて行けるよな?』

と確認する。宗司は

『何があろうと僕は貴方のバディですから。』

と俺を睨んで言っていた。バディである以上、宗司は自動的に俺と共に対テロを解雇されて新しい部隊に編成される。

隊長と副官を失ったαはどうせ解散になるだろうと俺に人選の自由だけは軍が与えてくれた形になっていた。

いつもの事だが、俺が直感で動くと何故かそういう余波が発生して俺の思惑とは違う事になっていく。だから俺の上官をやりたがる奴は存在せず、部下は俺について来る奴ばかりが集まっていた。

2課の部屋に戻り、取り敢えず俺は今日付けで対テロを解雇される説明を隊員達にしていた。そして、α分隊にだけは

『お前らは俺と来て貰うからな。』

と言っていた。
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