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堕天使 1st gig.
第2章 仕事
観念したつもりだったがそういう宗司が可愛いとか思ってしまう俺は再び宗司をからかうように壁際に立っていた宗司の前に立ち、宗司の顔を指先で持ち上げてから

『妬いてんのか?』

と聞いてみた。だが常に冷静な宗司はいつもの涼し気な顔に変わり

『妬くほど貴方から愛情を感じませんから。』

と自分から更に俺に顔を近づけて来やがった。宗司の女みたいに綺麗な顔にからかったつもりの俺の方がドキドキさせられる。

結局、俺がからかったつもりが宗司に俺の方がからかわれるという結果の状況に

『あー!?朝からやらしい事してる!』

といきなり甲高い声が俺の背後からしたから焦った俺はアタフタと宗司から離れていた。声の主は藤枝 小雪、うちの爆発物専門の女性隊員だ。俺は宗司に対する負け惜しみを含めて小雪に

『残念だが、お前のせいで未遂だ。』

と言ってやる。小雪はケタケタと笑いながら

『残念!』

とか言いやがる。

『小雪、ここは男子用ロッカールームだぞ?』

『だって、ハヤトが隊長がいつもの戦闘服で出勤してたって言うから着替えを覗くなら今がチャンスだと思ったんだもん。』

そういう事を女のくせに小雪は平然と俺に言う。ハヤトは小雪のバディだ。普段は無口なハヤトがそういう余計な事だけは言うのかと俺は一応、隊長としてため息をつきたくなる。宗司が

『そろそろ行かないと遅れます。』

とダメ隊長の俺を促すから俺は軍の制帽を抱え小雪をロッカールームに残したまま出ていた。その対テロの本部の建物から地下通路を抜ければ、本部に隣接する訓練学校に抜けられる。

そもそも、対テロの実働は基本テロが発生した時か、情報部がテロのアジトなどを特定した上でのテロ組織壊滅作戦の任務がない限り実働の仕事は発生しない。

かといって、馬鹿で暇な軍人を本部でゴロゴロさせて危険手当ての付いた高給を支払い続けるほど軍は甘くはない。だから、実働がない状況では俺は訓練学校での特別教官としての特別任務が課せられている。

つまり次世代の対テロで実働出来る奴を育てるのも俺の任務になるわけだ。

面倒くせぇ…

俺の本音はそうなるが、任務として与えられている以上は俺はその仕事をやるしかない。俺は宗司を伴って地下通路を抜け、とりあえず、訓練学校の教官室へと向かっていた。
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