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堕天使 1st gig.
第2章 仕事
教官室へと向かいながら寝不足の俺はあくびをかましていた。またしても不機嫌になる宗司が俺を睨みつけ
『学校内ではダレないで下さい。』
とたしなめて来る。訓練兵にはダレたりふざけたりすれば戦場では命取りになると軍が教えているからだ。
だが、実際の戦場とは命懸けになるのだからダレたりふざけたりしないとやってられないのが現実だ。
『面倒くせぇな。』
と逆ギレ的に不機嫌にそう言う俺に宗司が
『今日は2時間程度の我慢です。』
と涼しい顔で言いやがる。その2時間の時間を俺は今は眠りたいんだとか考えながら俺は教官室へ入っていた。軍人として、まずは一番奥の席に居た学校長へと挨拶を済ませなければならない。
学校とはいえ、やはり軍である以上、学校長は当然俺の上官になるからだ。階級は少将クラスの学校長へ俺は敬礼の姿勢を取りながら
『中央訓練学校、特別教官、赤羽少佐、今期の着任の挨拶に参りました。』
と礼を尽くす。如何にも引退前の最後の軍人生活を学校長の仕事と選んだ温厚だけが取得の少将は
『今期も頼みますよ。こちらが少佐の今期のサポート教官です。』
と普通の学校の学校長のような柔らかな物言いで俺の専属サポート教官を紹介して来た。
チッ…
と頭の中で俺は舌打ち不機嫌なままそのサポートを見下ろしてやる。サポートは俺を見るなり怯えた表情で
『よろしくお願いします。』
と言って来た。サポートとは俺が本来の任務中に俺の代理教官になる奴だ。あくまでもサポートという役目だから、大概がキャリアで階級だけは高いが戦地じゃ役に立たない文官タイプが付けられる。
毎年、毎年、何故か嫌味のように俺のサポートは人が変わり、そして決まってやって来る新しいサポートは俺を見ると怯えた顔を必ずして来やがる。
俺は熊かよ…
そうサポートに怒鳴りつけたくなる自分を堪えて学校長に俺は
『では、失礼します。』
と勝手に着任挨拶を済ませてしまう。本来なら、軍では上官の許可無く立ち去る事は許されないが、この温厚な学校長は俺の性格を既に把握済みだから、そんな細かい事は何も言わない。
サポートを無視したまま教官室を出た俺の後を宗司はやはり当たり前のようについて来て、サポートも慌てて俺を追って来ていた。
『学校内ではダレないで下さい。』
とたしなめて来る。訓練兵にはダレたりふざけたりすれば戦場では命取りになると軍が教えているからだ。
だが、実際の戦場とは命懸けになるのだからダレたりふざけたりしないとやってられないのが現実だ。
『面倒くせぇな。』
と逆ギレ的に不機嫌にそう言う俺に宗司が
『今日は2時間程度の我慢です。』
と涼しい顔で言いやがる。その2時間の時間を俺は今は眠りたいんだとか考えながら俺は教官室へ入っていた。軍人として、まずは一番奥の席に居た学校長へと挨拶を済ませなければならない。
学校とはいえ、やはり軍である以上、学校長は当然俺の上官になるからだ。階級は少将クラスの学校長へ俺は敬礼の姿勢を取りながら
『中央訓練学校、特別教官、赤羽少佐、今期の着任の挨拶に参りました。』
と礼を尽くす。如何にも引退前の最後の軍人生活を学校長の仕事と選んだ温厚だけが取得の少将は
『今期も頼みますよ。こちらが少佐の今期のサポート教官です。』
と普通の学校の学校長のような柔らかな物言いで俺の専属サポート教官を紹介して来た。
チッ…
と頭の中で俺は舌打ち不機嫌なままそのサポートを見下ろしてやる。サポートは俺を見るなり怯えた表情で
『よろしくお願いします。』
と言って来た。サポートとは俺が本来の任務中に俺の代理教官になる奴だ。あくまでもサポートという役目だから、大概がキャリアで階級だけは高いが戦地じゃ役に立たない文官タイプが付けられる。
毎年、毎年、何故か嫌味のように俺のサポートは人が変わり、そして決まってやって来る新しいサポートは俺を見ると怯えた顔を必ずして来やがる。
俺は熊かよ…
そうサポートに怒鳴りつけたくなる自分を堪えて学校長に俺は
『では、失礼します。』
と勝手に着任挨拶を済ませてしまう。本来なら、軍では上官の許可無く立ち去る事は許されないが、この温厚な学校長は俺の性格を既に把握済みだから、そんな細かい事は何も言わない。
サポートを無視したまま教官室を出た俺の後を宗司はやはり当たり前のようについて来て、サポートも慌てて俺を追って来ていた。