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堕天使 1st gig.
第14章 解決
問題は時間だ。今までの自爆テロは爆発物を晒してからほぼ30分以内に自爆している。今回は迷っているのか、決意がつかないのか、2時間は経過している。
俺達にとってはラッキーだが、もし自爆犯が人質を取られた被害者なら人質の危険が増している状況だ。
今は現場は封鎖されているから裏に隠れている真犯人にも自爆犯の状況はわからないはずだ。だから出来るだけ急いで自爆犯を取り押さえる必要があると俺はひたすら考えていた。
小雪の情報をイライラして待つ俺に松原がコーヒーを入れながら
『相変わらず気が短い隊長だな。』
と俺に言う。俺は
『最小限の被害にするには時間は無駄には出来ないんだ。』
と答えていた。時間が経てば立つほど被害は自爆だけでなく、人質の子供も追加される。その事実を機密だから誰にも言えないまま俺はイライラを繰り返していた。
20分後、小雪が俺の前に来て
『周波数が存在しないんだけど、どうしよう?』
と聞いて来る。俺は
『んあ?』
と聞き返す。小雪は不安な顔で
『もしかして、リモートの起爆ミスかも、周波数がないから爆破も出来ないのかもしれない。』
と言っていた。俺は小雪の頭を撫でて
『お前を信じてるよ。』
と言って仮設本部を出ていた。大塚には安全圏で待つように指示を出し、俺は
『宗司、雄太、涼宮だけ俺について来い。』
と言っていた。いつもなら構える銃も構える事なく俺は正面から一気に病院内の待合室に入っていた。宗司と涼宮は一応、対爆盾を装備しているが俺は無防備のまま自爆犯の方へ進んでいた。
焦った涼宮が
『隊長!?』
と叫んだが俺は右手を軽く上げて、爆破しない方に賭けていた。宗司は俺の無茶な行動はお馴染みだ。
俺に気づいた自爆犯が
『それ以上は近寄るな!』
と叫んでいた。いつもならここで雄太の説得モードが展開されるのだが、今回は俺がそのまま
『助けてやる。お前もお前の大事な者も必ず助けてやるから俺に従え!』
と俺は進みながら叫んでいた。自爆犯は完全に驚愕して固まり、俺と雄太であっけなく取り押さえていた。
俺達にとってはラッキーだが、もし自爆犯が人質を取られた被害者なら人質の危険が増している状況だ。
今は現場は封鎖されているから裏に隠れている真犯人にも自爆犯の状況はわからないはずだ。だから出来るだけ急いで自爆犯を取り押さえる必要があると俺はひたすら考えていた。
小雪の情報をイライラして待つ俺に松原がコーヒーを入れながら
『相変わらず気が短い隊長だな。』
と俺に言う。俺は
『最小限の被害にするには時間は無駄には出来ないんだ。』
と答えていた。時間が経てば立つほど被害は自爆だけでなく、人質の子供も追加される。その事実を機密だから誰にも言えないまま俺はイライラを繰り返していた。
20分後、小雪が俺の前に来て
『周波数が存在しないんだけど、どうしよう?』
と聞いて来る。俺は
『んあ?』
と聞き返す。小雪は不安な顔で
『もしかして、リモートの起爆ミスかも、周波数がないから爆破も出来ないのかもしれない。』
と言っていた。俺は小雪の頭を撫でて
『お前を信じてるよ。』
と言って仮設本部を出ていた。大塚には安全圏で待つように指示を出し、俺は
『宗司、雄太、涼宮だけ俺について来い。』
と言っていた。いつもなら構える銃も構える事なく俺は正面から一気に病院内の待合室に入っていた。宗司と涼宮は一応、対爆盾を装備しているが俺は無防備のまま自爆犯の方へ進んでいた。
焦った涼宮が
『隊長!?』
と叫んだが俺は右手を軽く上げて、爆破しない方に賭けていた。宗司は俺の無茶な行動はお馴染みだ。
俺に気づいた自爆犯が
『それ以上は近寄るな!』
と叫んでいた。いつもならここで雄太の説得モードが展開されるのだが、今回は俺がそのまま
『助けてやる。お前もお前の大事な者も必ず助けてやるから俺に従え!』
と俺は進みながら叫んでいた。自爆犯は完全に驚愕して固まり、俺と雄太であっけなく取り押さえていた。