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堕天使 1st gig.
第14章 解決
夕飯を宗司と食いに行くかと相談を始めた時、小雪が俺のところにやって来た。
『少し、仕様は変わってるけど、コイツの図面にそっくりなんだよね。』
と言いながら俺にノート型タブレットを小雪が差し出して来た。
タブレットには冴えない眼鏡の男の写真が写っていた。当野池 達也、現在22歳無職。2年前、軍が壊滅させたテロ組織のアジトから当野池が書いたと思われる自爆用爆発物の図面が出て来た。
当時、大学生だった当野池は当然テロ協力者として逮捕されていた。ただ、当野池は図面は失くしたものだと主張し、テロとの繋がりも否認した。
当野池はテロとの繋がりを証明される事はなく、実刑2年の微妙な判決を受け、去年の秋まで服役していた事が記録されていた。俺は小雪に
『間違いないか?』
と確認する。小雪は
『爆弾作る奴って自分のオリジナリティを起爆基盤に組み込むからね。だから間違いなくコイツが作った物だよ。』
と自信を持って言っていた。宗司は話しを聞いて
『軍と公安で確認します。』
と部屋から飛び出していた。1度でもテロ関係者として服役したなら最低5年以上は公安と軍からマークされている。
つまり、現在の当野池の行動はそれなりに記録されているはずだ。俺は拗ねていたキャリア達に
『当野池を洗って来い。』
と指示を出す。さすがのキャリア達も大人しく
『行ってきます。』
と部屋から出て行った。キャリアと入れ替わりに大塚とやっと輸送機酔いから復活した井上がやって来た。
『これが今回の自爆犯の自供だ。』
と大塚が自爆犯が話した内容を書類にして俺に差し出して来た。俺は当野池の状況を説明しながら自爆犯の自供書類に目を通していた。
浅川 雄基、38歳、会社員。妻と8歳になる息子と3人暮らし。今日は会社が休みだった浅川は朝から公園で息子とキャッチボールをしていた。
息子がトイレに行き、浅川は自動販売機でジュースを買って待っていた。だが、息子が戻らず、浅川は公園のトイレに向かおうとした時、浅川の携帯に非通知の電話が鳴っていた。
『少し、仕様は変わってるけど、コイツの図面にそっくりなんだよね。』
と言いながら俺にノート型タブレットを小雪が差し出して来た。
タブレットには冴えない眼鏡の男の写真が写っていた。当野池 達也、現在22歳無職。2年前、軍が壊滅させたテロ組織のアジトから当野池が書いたと思われる自爆用爆発物の図面が出て来た。
当時、大学生だった当野池は当然テロ協力者として逮捕されていた。ただ、当野池は図面は失くしたものだと主張し、テロとの繋がりも否認した。
当野池はテロとの繋がりを証明される事はなく、実刑2年の微妙な判決を受け、去年の秋まで服役していた事が記録されていた。俺は小雪に
『間違いないか?』
と確認する。小雪は
『爆弾作る奴って自分のオリジナリティを起爆基盤に組み込むからね。だから間違いなくコイツが作った物だよ。』
と自信を持って言っていた。宗司は話しを聞いて
『軍と公安で確認します。』
と部屋から飛び出していた。1度でもテロ関係者として服役したなら最低5年以上は公安と軍からマークされている。
つまり、現在の当野池の行動はそれなりに記録されているはずだ。俺は拗ねていたキャリア達に
『当野池を洗って来い。』
と指示を出す。さすがのキャリア達も大人しく
『行ってきます。』
と部屋から出て行った。キャリアと入れ替わりに大塚とやっと輸送機酔いから復活した井上がやって来た。
『これが今回の自爆犯の自供だ。』
と大塚が自爆犯が話した内容を書類にして俺に差し出して来た。俺は当野池の状況を説明しながら自爆犯の自供書類に目を通していた。
浅川 雄基、38歳、会社員。妻と8歳になる息子と3人暮らし。今日は会社が休みだった浅川は朝から公園で息子とキャッチボールをしていた。
息子がトイレに行き、浅川は自動販売機でジュースを買って待っていた。だが、息子が戻らず、浅川は公園のトイレに向かおうとした時、浅川の携帯に非通知の電話が鳴っていた。