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堕天使 1st gig.
第14章 解決
状況を不審に感じた浅川はその非通知の携帯に出た。携帯からは明らかに音声を機械で変換した声で

『お前の息子はもうトイレには居ない。無事に返して欲しければ黙ってトイレにある紙袋の物を身に付けて、大学病院に向かえ。花火が上がれば息子は喜んで帰って来る。』

と一方的に言われて電話は切られていた。焦った浅川はトイレに確認に行った。トイレには紙袋があり、素人の浅川にも爆発物と認識が出来た。

当然、浅川にも5日テロの知識はあった。だが、息子の為に自分が自殺すれば息子が帰って来ると犯行を決心した。

大学病院では、とにかく被害が少ない場所を選び、皆が浅川を見て確実に逃げるまで浅川は待っていた。

そして決意した浅川は起爆装置を作動させた。だが、幸か不幸か浅川の爆弾は爆破する事はなかった。焦った浅川はひたすら息子の無事を考え続けたところに俺達が来て取り押さえられた。

浅川はひたすら大塚に

『息子を助けてくれ!』

と懇願を繰り返したらしい。涼宮が

『胸糞悪い…。』

と珍しく嫌悪感を露わにしていた。俺は

『とにかく、飯だ。当野池の情報が集まり次第、ライブ開始になるからな。』

と言っていた。1時間後、宗司が五十嵐と戻って来た。五十嵐は

『機密保持レベルだ。』

とまたしても俺だけを連れてこの特別捜査部隊の簡易の会議室に向かっていた。

機密機密ってどんだけ面倒なんだよ…

とイラつく俺に五十嵐は

『お前さんの気持ちはわかるが、これは公安の書類だからな。』

と当野池の個人情報ファイルを俺に出して来た。

当野池は現在、首都圏の街に両親と在住、無職で引き篭もりがちと記してあった。だが、この1ヶ月、当野池の父親のクレジットカードが地方で頻繁に使用されていた。

そのクレジットカード記録を俺は5日テロと照らし合わせていた。日付けとクレジットカードの使用歴が一致した。俺は

『なら、父親をまず逮捕すべきか?』

と五十嵐に聞いていた。五十嵐は

『わからん。だが現在、当野池宅を所轄が張り込みしている。だからお前さん達に出動命令を俺が個人的に出してやる。時間がないんだろ?』

と言って来た。
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