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堕天使 1st gig.
第14章 解決
2階の部屋の扉は半分開いていた。扉の中を俺が確認すると眼鏡の冴えない男が

『来るな…、この家には至るところに爆弾が仕掛けてある。』

と怯えて甲高い声で叫んでいた。俺は銃を当野池に向けたまま

『やれるなら、さっさとやれよ!』

とありったけの殺気を放ち怒鳴り付けていた。当野池は人の生命は弄ぶが自分の生命を賭けれるほどの男じゃないと俺は踏んでいた。

俺の怒鳴り声に怯んだ当野池をアッサリと宗司が取り押さえていた。俺は無線で小雪に

『爆発物の解除を急げ!』

と言っていた。小雪の爆発物解除と共にやっと大塚達が現場に踏み込んで来た。

人質として拐われた少年は当野池宅の風呂場で発見された。かなり衰弱はしていたが命に別状はなかった。

1階の和室から死後1ヶ月以上経った死体が2体出て来た。当野池の両親だ。両親は自殺したと検死報告が上がっていた。

ガスによる無理心中だったらしい。だが、最悪な事に当野池だけが生き残ってしまった。自分を殺そうとした両親を憎み、当野池はこの5日テロの犯行を繰り返していた。

親の愛情を当野池は試し続けていたのだった。当野池は父親のクレジットカードで地方を転々として、公園などで仲が良さそうな親子を見つけては無作為に犯行続けていた。

ハッカーとしての能力も高かった当野池はその公園で何気なく親子に近付き、携帯端末を外部ハッキングしてから親子の情報を引き出し、無作為な場所を指定して子供を人質に犯行を繰り返していたらしい。

全てが終わり、本部で報告書を作成する俺に宗司が

『貴方のハッタリ作戦は2度とごめんです。』

と言っていた。とにかく、報告書を済ませば、この特別捜査部隊は解散だった。五十嵐が

『今回は無所属のまま、特別休暇が5日間出たからな。』

と俺に言っていた。つまり、緊急が発生しても俺は呼び出される事なく休暇を満喫出来るという状況だった。

夜が明けて、解散が決定した本部で大塚が俺に

『貴方の指揮下で光栄でありました。』

と敬礼していた。俺は

『やっぱり、元軍属か?』

と大塚に聞いていた。
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