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堕天使 1st gig.
第14章 解決
大塚は頭を掻きながら俺に

『自分の時代は自衛隊でした。軍となる時に自分は逃げる為に退役したんです。年齢も年齢でしたから…。』

と自分を恥じるように言っていた。俺は

『大塚さんなら、軍人より刑事が向いてるよ。』

と笑っていた。

雄太達と解散した本部を片付けて、俺は休暇明けから対テロ特殊部隊2課の隊長に任命された書類にサインをしてから書類を持って来た五十嵐に

『俺が居ないと寂しいだろ?』

と言ってやる。五十嵐は

『先に言っておくが、休暇明けはお前さんはまず、親父さんのところに俺と出頭するのが一番最初の任務だからな。』

と呆れたように言っていた。警視庁のキャリア達に俺が噛み付いた事の謝罪を今回も親父さんが上手く上層部をまとめてくれたらしい。

俺は五十嵐に苦笑いをして

『親父さんなら大丈夫だって、あの人は息子達を見捨てるような事はしない人だからな。』

と言い返していた。結局、この事件は親に見捨てられた子供が起こした胸糞悪い事件だった。テレビでは報道規制が解除され、事件解決を報道すると共に、テロと報道された自爆犯は全て被害者と訂正される報道に変わっていた。

軍はあくまでもテロではない事件に異例で協力をしたとして、軍を批判したテレビ側に謝罪を要求した。

但し、一応、表向きは軍の特別捜査部隊は存在しない事になり、あくまでも本庁の特別捜査班が当野池を逮捕したとして、キャリア達と大塚達の手柄として俺達は身を引いていた。

対テロ特殊部隊はあくまでも軍の機密であり、俺達の存在を晒す訳にはいかない以上、俺達は手柄は別にどうでもいいと考えていた。

そうやって全てが解決した俺は後は家に帰るだけだった。いつものように宗司に

『送るぞ。』

と言うと宗司は

『お願いします。』

と俺の車に乗っていた。宗司は

『何故、最初にこの事件の核心を涼宮なら気付くと思ったのですか?』

と俺に聞いて来た。俺は

『うちで唯一の所帯持ちだからな。』

と答えていた。宗司だっていずれは気付いただろうが、当野池の事件には家族というキーワードが必要だった。

だから、常に家族を思う涼宮なら俺が感じる違和感に気付くと俺は直感で思っていたのだった。
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