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堕天使 1st gig.
第16章 拒否
被害を最小限にする為に、俺はバックアップで連れて来たγも安全圏に待機させる。

万が一、店内が爆破しても俺と宗司、雄太と涼宮が負傷する程度で済むはずだ。そう考えて俺は店の入り口ギリギリまで接近する。雄太からは無線で

『配置完了。』

と知らせが来る。俺はハヤトに

『ライブ開始だ。』

と言っていた。ファミレスのガラス窓が見事に弾けるように割れ、中から一気に人質の悲鳴が上がっていた。

その音と同時に俺と宗司は店内に駆け込み、自爆犯を確認する。

自爆犯のこめかみには銃創が1発。自爆犯の手から俺は起爆装置を外し

『確保。』

と無線を飛ばす。すぐに小雪が駆けつけて、死体に巻かれた爆発物から信管を取り外し

『解除。』

と無線を飛ばしていた。爆発の危険が終われば後は所轄の仕事だった。俺は装甲車に戻りながら大地に

『どうだ?』

と聞いてみた。大地は答える事が出来ずにただ困った顔をするだけだった。いきなりの現場に初めての死体だ。その死体に自分がなるかもしれないと考えるのが怖くなる。

そうやって思考を止めようとすれば、次は身体の動きが当然鈍くなるから、ますます死ぬ確率が高くなる。だから俺は大地に

『余計な事は考えるな。今は俺の指示にだけ従え。』

とだけ言っていた。大地は俺に対して頷くだけがやっとだった。

まだ、大地が使いものにならない状況で緊急が重なるとキツいな…

そんな事を考えながら本部に俺は撤収していた。この日はそのまま家には帰らず交代で仮眠を取り、報告書を作成した。

幸い訓練学校の教官はやらなくていいとの事だったから俺は瑠衣の事を考えずに済んだだけマシな状況だった。

ただ、翌日の訓練で訓練が終了した瞬間、瑠衣が俺に

『たまには食堂で食事でもしない?』

と言って来た。俺は

『俺は学校の食堂は使わない。』

と瑠衣に言っていた。学校にも食堂はあるが訓練兵も利用する。前に一度だけ宗司と訓練学校の食堂を利用したが俺は訓練兵達の見せ物になっていた。宗司が

『自分達の将来を決定する教官だと思われていますから仕方がありません。』

と言ったが俺は2度と学校の食堂は使わないと決めていた。
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