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堕天使 1st gig.
第16章 拒否
訓練兵の将来を決めるのはあくまでも訓練兵自身と軍であり、俺は軍が人事を決定する為の評価をするだけだ。
なのにジロジロと見られた挙げ句に
『何食べてますか?』
『同じ物を食べていいですか?』
とわざとらしく緊張した訓練兵に声をかけられて腹を探られながら飯を食うとかまっぴらだと俺は思っただけだ。
だが、瑠衣は
『軍の食事なんて、どこで食べても同じでしょう?』
と言って来た。
女王様は相変わらずだ…
俺はそう瑠衣から感じていた。こういう場合の瑠衣は相手に拒否が出来ないようにして自分の意見に従わせようとする。
だから、俺が瑠衣に出来る一方的なやり方で俺は瑠衣を拒否する事にした。俺は瑠衣に
『悪いが俺は上官だ。上官に対する敬意は?』
と聞いてやる。瑠衣は目付きを変え俺を睨みながら
『失礼しました。少佐。』
と俺に敬礼していた。所詮、サポートは軍曹だ。本来なら少尉、中尉クラスまでにしか話しかける権限がない。
だから歴代サポートは俺にビクビクして怯えた顔しか出来なかったのだ。俺でも迂闊に少将クラスに話しかける事はない。
迂闊に話しかければ
『お前に意見を言う権限はない!』
と言われて終わるのが軍の縦社会って奴だ。つまり、今の瑠衣に俺に意見を言う権限はないのだと俺は瑠衣の女王様発言を封じていた。
瑠衣に背を向け、宗司といつものように本部の食堂に向かっていた。瑠衣にそういう態度の俺に宗司はやたらと機嫌が良く
『今日の定食は隊長殿が好きなトンカツらしいですよ。』
と笑いながら俺の飯を取りに行っていた。別にトンカツが好きな訳じゃない。ただ、不味い飯で有名な軍の食堂だが、トンカツは市販のソースだから不味いと感じないだけだ。
しかも、焼き魚とか食いにくい物と違って簡単に食えるメリットがあるから俺は軍の食堂じゃトンカツが多くなる。
どうせ、使い回しで明日はカツカレーが本日の定食になる軍だから、飯にこだわる五十嵐と違い食えればなんでもいい俺は軍の食堂でも充分に腹を満たせる指揮官になっていた。
なのにジロジロと見られた挙げ句に
『何食べてますか?』
『同じ物を食べていいですか?』
とわざとらしく緊張した訓練兵に声をかけられて腹を探られながら飯を食うとかまっぴらだと俺は思っただけだ。
だが、瑠衣は
『軍の食事なんて、どこで食べても同じでしょう?』
と言って来た。
女王様は相変わらずだ…
俺はそう瑠衣から感じていた。こういう場合の瑠衣は相手に拒否が出来ないようにして自分の意見に従わせようとする。
だから、俺が瑠衣に出来る一方的なやり方で俺は瑠衣を拒否する事にした。俺は瑠衣に
『悪いが俺は上官だ。上官に対する敬意は?』
と聞いてやる。瑠衣は目付きを変え俺を睨みながら
『失礼しました。少佐。』
と俺に敬礼していた。所詮、サポートは軍曹だ。本来なら少尉、中尉クラスまでにしか話しかける権限がない。
だから歴代サポートは俺にビクビクして怯えた顔しか出来なかったのだ。俺でも迂闊に少将クラスに話しかける事はない。
迂闊に話しかければ
『お前に意見を言う権限はない!』
と言われて終わるのが軍の縦社会って奴だ。つまり、今の瑠衣に俺に意見を言う権限はないのだと俺は瑠衣の女王様発言を封じていた。
瑠衣に背を向け、宗司といつものように本部の食堂に向かっていた。瑠衣にそういう態度の俺に宗司はやたらと機嫌が良く
『今日の定食は隊長殿が好きなトンカツらしいですよ。』
と笑いながら俺の飯を取りに行っていた。別にトンカツが好きな訳じゃない。ただ、不味い飯で有名な軍の食堂だが、トンカツは市販のソースだから不味いと感じないだけだ。
しかも、焼き魚とか食いにくい物と違って簡単に食えるメリットがあるから俺は軍の食堂じゃトンカツが多くなる。
どうせ、使い回しで明日はカツカレーが本日の定食になる軍だから、飯にこだわる五十嵐と違い食えればなんでもいい俺は軍の食堂でも充分に腹を満たせる指揮官になっていた。