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第16章 拒否

意味がわからない大地はただオドオドとするだけだから、俺は大地に

『雄太のケツだけ追いかけろ。』

と言っていた。

家では相変わらず飯で俺が抱えているリナに

『明後日は帰らん。』

とだけ言ってやる。リナは

『ちゃんと帰って来てよ。』

と笑って俺の頬にキスして来る。帰る約束は出来ないのは俺も相変わらずだが、俺はリナのシャツに手を入れながら

『可愛くオナニーでもして留守番してろよ。』

と言ってやる。リナの乳首に俺の指先が触れた瞬間、リナが

『片付かないから、さっさとご飯食べちゃって！』

と赤い顔で怒っていた。帰る約束は出来ないが帰ってリナを抱く為には俺は必ず帰ってやると自分自身に言い聞かせる。

それをわかっているリナは

『愛してる。』

と俺にキスだけは要求する。俺がリナを抱きたがっているかを確認するようなキスでリナは俺が必ず帰って来ると確信しているようだった。

任務当日、いつものように現場に入り、軍が設置した仮設本部で俺は大将に挨拶をする。

大将は

『今回も頼むぞ。』

と相変わらずの態度だ。廃墟ビルは４階建て、今回は裏口がない分、非常階段があるから正面からβとγを突っ込ませて、俺達αは非常階段を一気に４階まで駆け上がり、屋上から下に向かって制圧して行く作戦だ。

暗闇の中、配置に着き、大将の合図を待つ。

『作戦開始！』

の無線の合図に廃墟ビルに煙弾が投げ込まれ、遠隔からの狙撃が始まる中、俺達は一気に４階までをビルの外にある非常階段で駆け上がる。

俺が屋上に到着した瞬間、ビルの屋上の扉から２人の男が飛び出して来た。俺と宗司はそいつらにマシンガンを打ち込み、開いた扉の中を確認する。とりあえず、そのフロアは無人だと確認した俺は

『突入する。』

とそう無線に呼びかけて中に入っていた。１階の正面からも突入が始まり、あちらこちらでマシンガンの音が鳴り響く中、俺は雄太に

『３階を任せる。』

と言ってやる。雄太は

『了解。』

と３階に下りる階段に向けて大地と涼宮を連れて駆け下りていた。