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堕天使 1st gig.
第17章 女王様
そして、いつもの休暇だった。今回のリナは少し不機嫌なリナだった。

『アルトさん…。』

『んあ?』

『パンツはいつ買いに行くつもりでしょうか?』

『あー…。』

忘れていた…

沈黙する俺にリナがため息をついていた。ベルトに装着した拳銃のせいか、何故か毎回俺のトランクスのそれが当たる部分が擦り切れる。

予備はあるが、その予備すら減って来るとリナは洗濯の回数が増えるからと俺に嫌な顔をして来るのだ。

面倒くせぇ…

が俺の本音だが、リナが本気でキレる前に買いに行かなければ、リナは俺に指1本触らせようとしなくなる女だ。

『リナさんが買いに行けたら楽なんですが?』

と俺はふざけていつもの言い訳をする。リナは

『私は基地に入れないでしょ?』

と困った顔で俺の膝に登って来る。そういうリナを俺は抱えてキスしてやる。だけどリナの目は完全に俺を責めたままだ。

愛してるならパンツを買いに行きやがれ…

そういう無言のリナの声が伝わって来るから一応俺は気を付けようとか思うのだが、なかなかこれが上手くいかない。結局俺はリナに

『今日の飲み会で宗司にリナから言っとけ…。』

となってしまう。今までは宗司が定期的に俺の戦闘服や下着を俺に買いに行けと言っては俺は宗司に軍の売店に連れて行かれていた。

今はリナがその役目だが、リナから宗司に言っておけば俺が忘れていても宗司が無理矢理に俺を売店に引きずって行く。

『情けない…。』

とリナが項垂れていた。

まぁ、それは事実だ。だから、大地が勝手に俺を美化して俺に怯えているのが五十嵐に言わせれば信じられないという事になるのだ。

パンツも1人じゃ買いに行けない男…

そんなダメ男、ダメ隊長が実際の俺だった。

夕方になり、いつも通りにリナと家を出て駅前の焼き鳥屋に向かった。

いつも通りじゃなかったのは、焼き鳥屋の前でよりによって瑠衣に鉢合わせたという事だ。

『あら?』

と瑠衣が俺に言い、俺の隣に居たリナを頭から足まで確認するように瑠衣が見る。自分より上か下かを確認するように相手を見る瑠衣が俺は昔から嫌いだった。
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