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堕天使 1st gig.
第17章 女王様
瑠衣が誰とどうなろうと関係がない俺は

『さぁな…。』

とだけ小雪に答えていた。小雪は雄太と2人で

『修羅場♡修羅場♡』

とふざけていたがリナはずっと大人しいままだった。

帰ってからリナに

『どうした?』

と俺は聞いてやる。リナは少しだけ無理な笑顔を作ってから

『あの人、私に凄い怖い顔してた。』

と言って来た。リナはそういう人の表情には敏感だ。記憶がなく、言葉や意味がまだ理解出来なかった頃のリナは相手の表情で状況を判断する事が多かった。

だから、表情を隠し、いつも涼し気な顔をする宗司がリナは少し苦手だった。逆にストレートに表情を出す雄太や小雪、無口だがリナには穏やかな顔しかしないハヤトにはリナはすぐに馴染んでいた。

だが、初対面で敵意的に見られる事は初めてのリナは本能的に瑠衣に警戒していた。俺はリナに

『瑠衣は昔からそういうキツい女だ。』

と一応、瑠衣と中学から俺は同じ学校だった事だけはリナに教えていた。リナは少し納得したようだったがその後は俺にずっとしがみついているだけだった。

その次の訓練日、相変わらず訓練兵を走らせる俺に瑠衣が

『随分と可愛い趣味になったのね?』

と言って来た。俺はただ

『仕事しろ。』

と瑠衣を突き放し続けていた。訓練学校から本部に戻る時に宗司が

『昼ご飯の前に買い物を済ませますよ。』

と俺を基地内の売店に向かって引きずっていた。宗司がいつも通りに俺のパンツや靴下などの日用品を売店で買い、俺に向かって

『面倒だとか思うなら、リナさんが基地に入れるようにしてあげれば済む事ですよ。』

と言っていた。宗司が言いたい事はわかるのだが、俺はそのタイミングに悩んでいた。

要するに、リナが俺の嫁になればいいという事だが、リナを嫁にするには当然、俺のプロポーズというものがあり、イベント好きのリナだから、さすがにそれはそれなりに期待しているはずだと思うと俺はそれが出来ないまま悩んでいた。

かと言って、宙ぶらりんのままリナとダラダラと暮らすのも、それはそれで男としてダメ男だとか思わない訳でもない。
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