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堕天使 1st gig.
第17章 女王様
イライラする…

自分の思うようにいかないと俺はすぐにそうなってしまう。ある意味八つ当たり的に近いがリナにプロポーズすら出来ない情けない自分に、よくわからない瑠衣に、ビクビクする大地の全てに俺はイライラを続けていた。

そうやってイライラのピークに俺が達した頃、食堂でいつものように五十嵐と宗司と飯を食っていた俺の前に大地がやって来た。

大地は最近、ずっと俺を避けていた。いや、任務がなく、どうしていいかわからない大地は2課の部屋の隅でいじけるようにずっと1人で居るだけだった。

『少しお時間をよろしいでしょうか?』

と大地は緊張した顔で俺に聞いて来た。五十嵐はニヤニヤとし、宗司はやはり涼し気な顔で大地を見ていた。

『楽にしろ。』

そう言った俺に大地は

『自分は対テロに向いていないと思われますか?』

とストレートに俺に聞いて来た。俺はこういうストレートな大地は嫌いじゃない。だが、俺は

『向いていないならどうする?配属変更の届けでも出したいのか?』

と大地に逆に聞いていた。大地が自分自身で無理だと感じるなら、それは大地の限界なのだから俺が無理強いをする事は出来ない。そして大地が

『自分は隊長の期待に添えていませんから…。』

と言った瞬間、俺はやはりキレていた。

ふざけんな…

苛立ちのピークだった俺はただそれだけを大地に感じていた。

『ふざけてんのか?お前…。』

そう言った俺を宗司が止めようとし、さすがの五十嵐も

『まぁ、ちょっと支倉の言い分も聞いてやれや。』

と言い出した。だが、大地は

『自分はどうしていいかわかりません。隊長は何も教えてくれませんから…。』

と俺に言いやがった。その大地の言葉だけで完全に俺はキレていた。

『ふざけんな!てめぇ、何様だぁ!?てめぇは一体何しにうちに来たんだ?お客様みたいに扱って貰えるとか思って来たのかよ。訓練兵じゃあるまいし、俺に手取り足取り教えて貰えるとか期待してたんか?そんなふざけた奴はうちの部隊には要らん!さっさと好きなとこに行きやがれ!!』

大地の胸ぐらを掴んで俺は一気に言っていた。
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