この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第18章 結婚
誰もが唖然とする状況で、そのまま俺は最低装備だけを抱え、山内は緊急通信を入れていた。軍からの援護は15分後だと言われ、俺達はこの15分を生き延びる事だけを考える状況になっていた。

俺は貧乏くじ隊長を蹴飛ばしながら

『さっさと走れ!』

と言っていた。後ろから来る敵中隊を相手に俺はシンガリで応戦した。宗司も俺の隣に来て戦い出したから俺は宗司に

『前に行け!』

と言っていた。だが、宗司は

『僕は貴方のバディです。』

と俺と共に中隊相手に応戦を続けていた。左翼に居た敵がこちらの戦闘に気づきこちら側へと迫って来た瞬間、上空からは味方の戦闘機が現れて左翼を攻撃していた。

俺は宗司と雄太達に

『とにかく走れ!』

と言っていた。正面に居た敵部隊は左翼が全滅した事に浮き足立っていたからその隙を俺達はすり抜けてただがむしゃらに走り続けていた。

目的地のベースキャンプからも俺達に対するレンジャーが出動し、1時間走り続けた俺達は無事に味方と合流していた。結果は12人居た分隊は7人になり、うち1人は腕に弾を食らって負傷していたが軍では奇跡の生還とか言われ、俺達はある意味有名になっていた。

命は助かっても上官を殴り飛ばした俺は当然処罰の対象だと腹を括っていたが、軍は何故か俺に処罰を下す事はなく、代わりに俺が分隊長に任命されていた。

俺はその後、五十嵐が既に率いていた小隊に編成され、山内と雄太が俺の部下になっていた。それが大戦時の事実だった。

俺のあだ名は「死神」から「跳ねっ返り」に代わり、事ある事に生意気な新兵だと俺は上の奴らから絡まれ喧嘩をしては五十嵐に怒られ続けるという大戦時代だった。

『懐かしいなぁ…、跳ねっ返り。』

そう俺に呑気に言う五十嵐を俺は睨み、大地はこの状況に固まっていた。大地の中の俺の偶像が完全に崩れた瞬間に五十嵐はただゲラゲラと笑い続けるだけだった。

『なんの騒ぎ?』

とそこへ雄太とハヤトがやって来た。五十嵐は

『赤羽の黒歴史を新人に教えてんだ。』

と雄太に言い、俺はやばいと思っていた。俺が上官を殴った話しは雄太に山内を思い出させる話しだからだ。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ