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堕天使 1st gig.
第18章 結婚
雄太が

『跳ねっ返りの?』

と五十嵐に言うと五十嵐は

『通信女の。』

と答えていた。今度は雄太がゲラゲラと笑い大地に向かって

『夜間の通信室で隊長が通信女を抱いたら、作戦中の部隊全部に女の声が無線で丸聞こえになった話しは聞いたか?』

と言い出した。

最悪だ…

としか俺は言いようがなかった。しかも、上官を殴り飛ばした時はお咎め無しの軍だったくせに、通信室の件では俺は作戦妨害をしたとして始末書に減棒を喰らう処罰を受けたという話しだ。

大地が俺に

『軽蔑します。』

と言うから俺は

『好きにしろ。』

と開き直っていた。まだ五十嵐と雄太が俺の昔話しをしようとするから俺は

『さっさと仕事に戻りやがれ!』

と叫ぶ羽目になっていた。

そうやって大地が自分を取り戻し、自分の命は自分のものだと自覚して間もなく、毎度の壊滅任務が降りていた。

今回はやたらとだだっ広い廃工場、テロって奴は何故か器用に廃墟ビルだとか廃工場を利用していると俺は感心したくなる。

こういった貧困時代の遺物は全国に山ほどあり、山ほどのテロが分散していると考えるとゾッとする。

今回もお馴染みの大隊での壊滅作戦に俺は大地に

『俺について来い。』

とだけ指示を出していた。迷路の様な通路の工場内を右に左にと隊員達が分散して見つけたテロを射殺する。

今回はあまりに広過ぎる工場と昔の食品加工に使われた機械がそこかしこに残っている為、煙弾すら使えずに人の気配を感じては前に進み戦闘する。

一歩間違えれば味方を撃ちかねない状況で無線だけを頼りに進んで行く。

長い廊下を走り、角を右手に曲がろうとした俺に向かって廊下の向こう側からマシンガンが撃ち込まれた。

宗司が俺を廊下の角に引き戻しマシンガンが止む瞬間、俺がそいつに撃ち返そうとした時に、俺の腰の辺りから大地が狙いをつけてマシンガンを撃っていた。

移動射撃の成績は大地はダントツの成績だ。多分、今の軍全体でもトップクラスと言えるくらいだ。

緊急などの自爆犯を相手するのはまだまだの大地だが、こういう戦闘現場なら間違いなく今のトップは大地だと言える。
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