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堕天使 1st gig.
第18章 結婚
リナが俺の手を掴んでいた。俺は瑠衣に
『俺にはお前と話す事はない。』
と言ったが瑠衣は
『あら?あるはずよ…、だって、山内を殺したのはアルトでしょう?』
と言っていた。
拒否権を許さない女王様に俺はまた振り回されそうな感覚を感じていた。
なんでお前が山内を知っている…
その疑問を解きたい気持ちと今すぐ女王様から逃げろと俺の首筋がチクチクと反応して警戒する気持ちとが自分の中で戦っている感覚に俺は眩暈がしそうになっていた。
『アルト…。』
と俺の手をリナが強く握り、俺はリナに
『帰るぞ。』
と言って逃げる方を選んでいた。だが、リナが
『アルトは誰も殺してない…。』
と言い出した。瑠衣は
『殺したのよ。彼はそう自分で言って、軍にそう報告書を出してるわ。』
とリナに言い返した。
『違う!』
『違わないわ。彼は人を愛せない人よ。アルトにとって部下は駒の1つ。アルトは昔からそういう人よ。』
瑠衣にそう言われても仕方がないと俺は思っていた。そして、山内の事は俺は誰からどれだけ責められても仕方がないとも思っていた。
だけどリナは俺とは違うらしい。
『違う!違う!違う!』
と小さなリナがありったけの声で叫び、大きな蒼い目からボロボロと涙を流したリナが
『アルトはそんな事しない!アルトだって苦しんでる。いっぱい苦しんでる。アルトが愛した人はみんなアルトの前から居なくなって、だから、アルトは苦しんでる。でも、アルトは人を愛せない人じゃない!苦しい中でも雄太や小雪ちゃんや私をちゃんと愛してくれてる!』
と瑠衣に向かって叫び続けていた。小さなリナの大きな怒りを俺は初めて見た気がした。1年も一緒にいたのに俺は今更にリナに気づかされていた。
ここで逃げたら俺は結婚どころかリナに捨てられる…
『そこまでだ。』
そう思った俺は興奮しているリナの頭を落ち着かせようと撫でてそう言っていた。それから瑠衣に
『話しがあるなら聞いてやる。基地の前にある喫茶店で待ってろ。リナを家に帰したら行ってやる。』
と言っていた。
『俺にはお前と話す事はない。』
と言ったが瑠衣は
『あら?あるはずよ…、だって、山内を殺したのはアルトでしょう?』
と言っていた。
拒否権を許さない女王様に俺はまた振り回されそうな感覚を感じていた。
なんでお前が山内を知っている…
その疑問を解きたい気持ちと今すぐ女王様から逃げろと俺の首筋がチクチクと反応して警戒する気持ちとが自分の中で戦っている感覚に俺は眩暈がしそうになっていた。
『アルト…。』
と俺の手をリナが強く握り、俺はリナに
『帰るぞ。』
と言って逃げる方を選んでいた。だが、リナが
『アルトは誰も殺してない…。』
と言い出した。瑠衣は
『殺したのよ。彼はそう自分で言って、軍にそう報告書を出してるわ。』
とリナに言い返した。
『違う!』
『違わないわ。彼は人を愛せない人よ。アルトにとって部下は駒の1つ。アルトは昔からそういう人よ。』
瑠衣にそう言われても仕方がないと俺は思っていた。そして、山内の事は俺は誰からどれだけ責められても仕方がないとも思っていた。
だけどリナは俺とは違うらしい。
『違う!違う!違う!』
と小さなリナがありったけの声で叫び、大きな蒼い目からボロボロと涙を流したリナが
『アルトはそんな事しない!アルトだって苦しんでる。いっぱい苦しんでる。アルトが愛した人はみんなアルトの前から居なくなって、だから、アルトは苦しんでる。でも、アルトは人を愛せない人じゃない!苦しい中でも雄太や小雪ちゃんや私をちゃんと愛してくれてる!』
と瑠衣に向かって叫び続けていた。小さなリナの大きな怒りを俺は初めて見た気がした。1年も一緒にいたのに俺は今更にリナに気づかされていた。
ここで逃げたら俺は結婚どころかリナに捨てられる…
『そこまでだ。』
そう思った俺は興奮しているリナの頭を落ち着かせようと撫でてそう言っていた。それから瑠衣に
『話しがあるなら聞いてやる。基地の前にある喫茶店で待ってろ。リナを家に帰したら行ってやる。』
と言っていた。