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堕天使 1st gig.
第19章 負傷
昼休みは五十嵐ですら俺に近寄らなくなっていた。

雨だから…

『だから雨は嫌いなんだ。』

そう言った俺に宗司は

『今年の梅雨明けは早いらしいですよ。』

と一応慰めを言って来る。

『宗司…。』

と俺が宗司の肩にもたれると

『はいはい、雨は嫌いなんですよね。』

と宗司が子供を甘やかすように俺の頭に手を置いていた。俺がどんなに不機嫌でも死にかけのやばい状況だったとしても宗司は必ず俺の傍にいる。宗司はバディで俺の女房だからだ。

食後のコーヒーが済むと宗司が

『2時間で起こしますから。』

と俺を仮眠室に連れて行く。俺は宗司の言いなりで宗司が居なければダメな隊長だ。

それはリナも同じで俺はリナが居なければ、ダメな男になってしまう。

どうすりゃいいんだ?

そう思いながら2時間を俺は寝る。身体だけは休めないと任務で危険が増すだけだから、イラついていようが考え事があろうが2時間はきっちり寝る癖がついている。

軍で身体に染み付いた習性だから、俺はこの2時間が終わればリナの事を忘れる。リナの為に任務から無事に戻る為に俺はリナを忘れる薄情な夫になっていた。

夕方には現場近くに軍が借りた小さな倉庫管理用の事務所に仮設本部を設置し、日が暮れるまでの時間を待つ。

今日はα分隊だけの出動だ。情報では倉庫の中のテロは見張りを入れてもせいぜい6人ってところだ。緊急に備えてβとγには通常勤務につかせ、所轄をバックアップにαだけで活動する。

所轄が俺に周辺の避難と封鎖完了を知らせて来た。テロに気づかれる前にテロを押さえる必要があるから俺は仮設本部を出て無線に向かって

『そろそろライブに向かうぞ。』

と言っていた。

ターゲットになる倉庫の手前で配置に着いて待機する。見張りは入り口に1人、中にはおよそ5人のテロ。事前情報じゃ、ロケットランチャー以外にもマシンガンの銃火器が多少はあるとの事だった。

時計を見て、時間になり

『ライブ(作戦)開始。』

と俺が無線を入れた瞬間には入り口に居た見張りが倒れていた。サイレンサー付きライフルでハヤトが狙撃でしとめたのだ。
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