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堕天使 1st gig.
第19章 負傷
宗司や雄太達と一気に倉庫の入り口まで駆け寄り、俺と雄太が窓から煙弾を投げ込む中、涼宮と宗司が倉庫の扉を開いていた。

扉からも煙弾を投げ込み、扉の向こうからはマシンガンがこちらに向かって撃ち込まれて来た。

だが、狭い倉庫だから裏口も無く逃げ道はない。相手のマシンガンが収まると

『突入だ。』

と俺達は倉庫の中に入っていた。ロケットランチャーがどこにあるかわからない以上、迂闊にマシンガンは使えない状況で俺は煙の中を少しずつ進んで行く。

人影が見えたので俺は回し蹴りを入れていた。

ブンッ…

という音と共に俺が切り裂いた煙の中に格闘の構えに入った男が俺に見えた。

チッ…、外したか…

いや、避けられたのだと次の瞬間には理解した。バランスを少し崩した俺に男の正拳が向かって来たからだった。その正拳をクロスした両腕で受け流し

厄介だな…

と感じていた。相手が軍人上がりだからだ。テロには軍人上がりが用心棒代わりに雇われている事が結構ある話しだ。

宗司が俺の援護に入ろうとしたが、倒すべき人数を考えると俺は

『先に行け。』

と宗司に倉庫の奥に向かわせる。煙弾の煙幕が薄れる前に方を付けなければ至近距離での撃ち合いになりかねない。

容赦なく攻撃して来る相手に俺は応戦しながら

『雄太より遅せぇよ。』

と反撃をする。だが、同じ軍人である以上、簡単には倒せない。煙幕が薄れる中

ズドンッ!!

と倉庫中央から俺の耳に響く音がなり、俺の左頬に爆風のような風が当たった。

何!?

そう考えながら俺の前に立つ男の顔を見るとまるでスローモーションのように男の視線が男の右側である倉庫の中央へと移動した。

今だ…

男の視線が動いた隙に俺は男を延髄目掛けて蹴りを叩き込み、そのまま背後に回り込み男の腕を掴み、男の頭を床に叩き込んでいた。

頭よりも身体が先に動く俺は周りの状況よりもまず目の前の敵しか考えない癖がある。その俺に隙を見せれば当然俺はそいつを潰す。

腰のバックから拘束具を出し、手早く男の手を後ろ手で縛り、足までも拘束すれば

『確保。』

と俺は無線を飛ばしていた。
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