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堕天使 1st gig.
第19章 負傷
果てた俺の上で寝そべったリナが目を閉じたまま

『明日、基地を案内してくれる?』

と聞いていた。俺が返事する前にリナはすぅすぅと寝息を立て始めたから

『腹減ってんだけどな。』

と俺は笑っていた。温かいリナを抱きかかえて夕べはろくに寝ていない俺はすぐに眠りに落ちていた。

しばらくして俺は雨の音に目が覚めた。リナも目が覚めたらしく

『やだ…、もうこんな時間…。』

と慌てて自分の服や着替えのパジャマを抱えてリナは風呂に駆け込んでいた。風呂上がりのリナが

『ご飯の用意するから、アルトも先にお風呂済ませちゃってね。』

と言うから俺は風呂に入っていた。雨の音が外からするから俺はシャワーの音でそれを打ち消すように頭からしばらくシャワーを浴びていた。

今頃になって手が震えていた。宗司をもし失っていたら俺は軍人としてやっていけない恐怖とリナをもし失ったら人としてやっていけないという恐怖が俺の中で終わった実感に俺の手が震えていた。

翌日は雨の中、基地にリナを連れて行き基地の中をあちこちと車で回って見せていた。ゲートでリナは真っ新のIDを出し、俺に不安そうに

『本当に入れるの?』

と聞いていた。俺が答える前にゲートの門番兵がリナにIDを返しながら

『入れますよ。』

と笑っていた。一応、これでも指揮官クラスの嫁だから、下士官はリナにもそれなりに敬意を払うのが軍というところだ。

リナには、まず本部の建物だけ見せて俺は

『ここに大概俺は居るが中にはお前は入れないからな。』

とリナに教えていた。災害やテロ被害による緊急時は家族も基地に避難出来るが機密がある建物内には入る事は許されない。

居住地で涼宮の家や雄太の家をリナに教えて、俺が行く床屋や売店をリナに見せていた。リナは

『今のうち、パンツ買っておく。』

と何故か基地内初めての買い物は俺のパンツという思い出を作る俺の嫁に

『俺ってそんなにパンツが必要な男か?』

と俺は聞いていた。売店の隣には軍の一般食堂があり、リナが食べたいと言い出した。
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