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堕天使 1st gig.
第19章 負傷
俺が

『最初に言っておくが、やたら安いがリナが作る飯並に不味いぞ。』

と言うとリナは

『同じくらいの不味さでも私が作ると食べてくれないくせに。』

と怒っていた。正直に言うと食わないというより食えないが正解だ。リナが作るものは最近はさすがに生という事はないが卵焼きはまるでプリンのように甘ったるく、なんでも食う俺にでも無理だと感じてしまうからだ。

それでも、リナはそれなりに努力しようとする女だから、俺はリナの好きにさせている。

そうやって基地の中を色々と見て周り、家に車を置いてから俺とリナはいつもの焼き鳥屋に向かっていた。

焼き鳥屋には今日は五十嵐が来て、宗司が彩華さんを連れて来た。雄太や五十嵐もやはり彩華さんに俺と同じような反応をし、ハヤトも口を開けてぼんやりと彩華さんを見ていた。

少し遅れてやって来た大地までがそういう反応だったから、小雪が

『男って、皆、美人に弱いよね。』

と膨れっ面になり、リナが俺を見ながら

『なるほど…、美人よね。』

と言っていた。五十嵐は小雪が不機嫌になるのに慌てながら

『篠原、今日は俺が奢る。ミスした詫びだ。』

と言っていた。宗司は涼し気な顔で

『どうせ、うちの隊長殿が五十嵐隊長にはご迷惑をかけたでしょうから、そこはお互い様なので気にしないで下さい。』

と答えていた。宗司が居なくなるかもと俺が五十嵐に暴れた事は誰も何も言っていなくとも、宗司にはお見通しの事だった。

俺は俺を睨む宗司から目を逸らし、五十嵐に

『五十嵐さんが奢るのは宗司だけか?』

と聞いてみる。五十嵐は

『今日は全部俺が持ってやるよ。』

と言うから俺は五十嵐に

『俺は特上とビール、リナにはエビの天ぷらとふぐ刺しだ。』

と言ってやる。五十嵐は

『ふざけんな!』

と言っていたが小雪が

『小雪もふぐ刺しがいい。』

と言った為、五十嵐は引くに引けない状況になっていた。そうやって軍人が暴れて飯を食う間、彩華さんはひたすらテーブルに散らかった皿やグラスをきっちりと片付けていくタイプの女性だった。
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