この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第20章 花火
束の間の平和…

それを五十嵐はやりたくて時々、こういう事を自分の隊員達に許可している。五十嵐のところはうちの2課よりも大所帯だから、五十嵐はあまりしてやれてないとボヤくが俺よりもやっている方だと俺は密かに感心している。

その五十嵐が俺に

『ちょっといいか?』

と言って来た。俺はリナを小雪に任せて五十嵐と河の方へと少し移動した。五十嵐が

『秋に行われるサミットの警護に今回は中央が出る事が決定した。』

と言って来た。俺は

『んあ?なんでだ?』

と聞いていた。サミットなどは開催される現地の地方対テロが対応するから、わざわざ中央が乗り出す話しではないはずだ。五十嵐は

『ある種の政治的嫌味のつもりなんだろ?今回のサミットテーマが「軍縮」って奴だからな。』

と言っていた。世界大戦が終わった今は各国が軍縮に悩み始めている時期ではある。行き過ぎた軍国が代表退任のテロ騒ぎまで起こした経緯を考えると各国も他人事には出来ない部分ではある。

それは日本も例外ではなく、軍の予算を減らせという動きが出始めた今は、その話し合いをするお偉方の警護に軍を使うデモンストレーションを軍の上層部が決定したのだった。

『迷惑な話しだ。』

『それが政治ってもんだ。』

と五十嵐は自分の隊員達を眺めていた。サミット警護が始まれば、余計な仕事が増えるから今のうちに隊員達を遊ばせてやりたいと考えるのが五十嵐だ。

実感、サミットには毎回、テロの予告騒ぎがある以上、対テロの管轄ではあるのだが、地方だけではなく中央を導入するとはかなりの大掛かり警護になるのは目に見えている状況だ。

『軍縮を選ぶか平和を選ぶか…、軍縮も平和の象徴ではあるのだがな。』

と五十嵐は言うが頭の悪い俺には理解が出来ない話しだった。そもそも日本はいやいやながらに軍を設立した立場だ。しかも、テロが起きれば

『軍は何をしていた!?』

と騒がれるのに、今更、軍は要らないと言われても俺には理解が出来ない事だ。俺は五十嵐に

『仕事はするが、結果は知らん。』

と答えて五十嵐から離れていた。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ