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堕天使 1st gig.
第2章 仕事
単純にリナを泣かすのが嫌な俺はリナに

『俺には仕事がある。その間、リナが1人でもちゃんと飯食って、トイレも風呂も1人で出来るなら、仕事がない時間は俺はリナと居てやれる。』

ともう一度念を押すようにリナに言っていた。飯を食い終わったリナはまるでそれが当たり前のように俺に抱きつきながら

『1人でちゃんとする。アルトと居る。』

と言って来た。俺はそんなリナを抱きかかえてリナの頭を撫でてやる。多分、それは子供を持つ親の感覚だったのかもしれないが俺はそういうリナを心底、可愛いとか思っていた。

『なら、俺がお前を引き取ってやるよ。』

と自分に言い聞かせるように俺はリナに言っていた。その後はすぐに医者がリナの診察の為に病室へ来た。

『食事を吐き戻したりもなさそうですね。』

とリナの様子を俺に確認して来た医者に俺は

『この子は俺が引き取る。必要な手続きはどうすればいい?』

と聞いていた。医者は俺がそうするのをわかっていたように

『でしたら、まだしばらくはここに居て下さい。事務局の人間に手続きをさせますから。』

と言って笑っていた。見知らぬ他人を道で拾ったというだけで引き取る決意をした俺は他人から見れば酔狂な軍人に見えるんだろうとか思っていた。

だけど…

だけど、リナがずっと機嫌良く俺に抱かれて笑っているから俺は他人がどう思っていようがどうでもいい気分だった。

リナがそれでいいのなら、馬鹿な俺がとやかく考える必要はないと思っていた。

30分もすると病院の事務局と名乗る奴がリナの病室に来た。事務局の人間は軍や役所の手続きが必要な場合に入院患者の代理人をするのだと俺に立場を説明していた。

手順として、まずは、リナの住民の仮登録の手続きからだった。このまま、リナに対する捜索願いなどが3ヵ月以上なかった場合、それが自動的にリナの本登録になると事務局が言っていた。

だから、名前や誕生日など、全て仮登録ではあるのだが慎重に選ぶようにと俺とリナは事務局の人間に言われていた。

とにかく名前はリナで決定した。リナが唯一覚えていた言語だからだった。
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