この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第22章 後悔
だが俺達、中間職にはそんな事は関係なく、明日までの時間はただ退屈するだけの時間でしかなかった。

会議が終わり廊下を抜けると雄太が情報部の女子隊員と何かを話していた。俺を見るなり女子隊員は逃げるように

『失礼します。』

と軽く俺に敬礼して立ち去っていた。確か、バーベキューの時の子かと俺は雄太に確認してみた。雄太は

『そうそう、あん時の子っす。』

と軽く答えて来るから俺は

『付き合ってんのか?』

と一応、上官として確認していた。雄太は

『あー…、まんざらじゃないけど、無理っすね。ああいう子はキャリアの安定した男と寿退職を夢見てる子ばかりっすから…。』

と少し寂しく笑っていた。自分の家族が欲しくても、家族がなんなのかわからない雄太は前の俺のように自分じゃ女に苦労させるだけだと尻込みして遊びの女にしか手を出せなくなっていた。

そんな雄太が俺に

『暇過ぎるんで、相手して貰えますか?』

と言って来た。俺はとりあえず宗司と合流してから、旅館側に少し中庭を貸してくれと許可を取り、雄太と中庭に向かっていた。

サミットのお陰で最近は中途半端な任務ばかりだった。サミット前に2件ほど牽制のテロ壊滅作戦があったが、どれも規模が小さく、無抵抗に近い状況で終わっていた。

ギリギリの緊張感の感覚が欲しい雄太や俺は、フラストレーションの発散に時々、こうやってやり合う事がある。

中庭に俺と雄太が出ると、大地と涼宮もやって来た。雄太が涼宮に

『預かっててよ。』

とハンデを渡し、大地が

『隊長、俺もやりたいです!』

と言い出した。俺は大地に

『お前じゃまだ前座にもならんから、帰ったら学校で遊んでやる。』

と俺のハンデを投げていた。中庭の状況に気づいた隊員達がゾロゾロと集まり出し、ブーツを脱いだ雄太が

『ギャラリーも充分、テンションマックスっすね。』

とはしゃぎ始めていた。目立ちたがり屋の雄太はギャラリーが増えれば増えるほどテンションが上がって強くなる。

『暇人が多過ぎんだよ…。』

と俺もブーツを脱いで構えていた。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ