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第22章 後悔

サミットの暇を見つけてはそうやって俺達は暴れていた。サミットの初日はお偉方の行くルートを先回りするだけでお偉方がホテルに入ってしまえばやはり暇なだけだったからだ。

２日目も無事に終わり、サミットが終わった３日目にはようやく俺は家に帰っていた。

やたらと泥だらけになっていた俺の洗濯物にリナが

『サミットって、こんな事になるの？』

と呆れていた。別に仕事はサミット警護だとはリナには教えていなかったが、テレビで嫌というほどに報道されているからリナにもわかる事だった。俺が

『雄太と戦いまくったからな。』

と答えるとリナは

『勝ったんだよね？』

と怖い顔で聞いて来る。

『当然だ。』

とリナにキスしてやるとリナは自分の腹に向かって

『お父さん、絶対に負けないよ。』

と言っていた。俺は親父になる以上、涼宮のように強くなる必要があると改めて感じていたから俺は雄太に絶対に負けれなかっただけだ。

雄太はいつも半分諦めているから、チャラ男をやっている。雄太も本気の女でも出来れば俺もやばくなるかもしれないとか考えながら、抱き上げたリナをベッドに入れてキスしていた。

だが、ここからがリナの難しいところだった。いつも通りにキスしていつも通りにリナを脱がせようとした俺に

『あのさぁ、ちょっと聞きたい事があるんだけど…。』

と全くその気じゃないリナがそこに居た。サミット警護明けで俺はいつもの２日の休暇だし、ここはやはりリナを抱きたいって俺の気持ちはリナはわかっているはずなのに、リナは平気で俺にそれを言って来る。

『なんだよ？』

と一応、リナに聞きながら、リナを脱がせてリナの首筋にキスしてやる。だけどリナは

『五十嵐さんなんだけどね。』

と他の男の名前を出しやがる。

萎える…

と俺はリナに言ってやりたくなるのだが、リナは１度こうだと思うとその話ししか見えなくなる頭でっかちの女だ。

『五十嵐さんがなんなんだ！？』

と不機嫌に聞いた俺に

『絶対に内緒にしてよ。小雪ちゃんから相談受けてるんだけど、私じゃ答えようがないんだ。』

とリナが言い出した。