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堕天使 1st gig.
第22章 後悔
夕方ギリギリまでリナを抱き、満足した俺に

『アルトって…、最低…。』

と恨むようにリナが言っていた。俺はリナを無視してシャワーを浴び、俺の後にシャワーを浴びたリナが小雪に五十嵐を呼んで来いと連絡を入れていた。

とりあえず、いつもの焼き鳥屋とはいかないから待ち合わせは焼き鳥屋の兄弟の居酒屋の方を予約した。こっちの居酒屋の方には個室があるからつわりが酷いリナにはその方がいいと考えていた。

先に俺とリナが居酒屋に着き、小雪が来て、5分もすれば五十嵐が来た。五十嵐が

『なんかあったのか?』

と俺に聞いて来るから俺はいつも家でしているようにリナを抱えて

『リナが小雪と飯が食いたいとか言い出したから、俺がなら五十嵐さんも呼べって言っただけだ。』

と言っていた。リナは俺の膝でジタバタするが俺はリナを押さえ込み

『ビールと飯…。』

とリナに言っていた。俺の力には勝てないリナが諦めたように

『もう…!』

と俺にビールを渡していた。小雪が俺達から目を逸らし、五十嵐が困った顔で

『お前さん…、そういう男だったか?』

と聞いて来る。別にリナとイチャつくところをわざわざ人に見せる趣味はないのだが、俺は五十嵐を鼻で笑って

『軍人だから当然だろ?食える時に飯、抱ける時に女ってやらなけりゃ、後は後悔しかねぇんだから。』

と答えていた。小雪がいつも俺に言う後悔を俺は五十嵐に言っていた。軍人だから後悔はする生き方はするなと戦場では誰もが言われた事あるからだ。

五十嵐が小雪に言うべき事を言えなくて後悔したとしても俺には関係ない話しなのだが、リナがそうしろと望んだから俺は軍人としてのやり方で五十嵐のケツを叩いていた。

五十嵐は

『そんな事はわかっとる…。』

とため息をついていた。ただ俺は嫌がるリナの頬にキスをして俺だけがご機嫌でビールを呑んでいた。

五十嵐と小雪は結局ずっと黙ったまま、俺がリナと飯を食うのを眺めているだけの状況だった。

適当に食ったら俺は

『んじゃ、俺は帰る。』

とリナを連れて居酒屋を出ていた。
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