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堕天使 1st gig.
第22章 後悔
うげ…

と俺は思ったが宗司が五十嵐に

『間違いなく連れて行きますから。』

と涼し気な顔で答えていた。

隊長会議は年数回だけの会議だが、俺は無駄な会議だとしか思っていない。

だから、休暇が明け、いつもの一週間の勤務を終えた俺がすっかり忘れて帰ろうとした時、宗司が

『まさか隊長会議をお忘れではありませんよね?』

と言って来た瞬間

うげ…

と再び俺は思っていた。俺は宗司に

『あれって、基本的に各課の副官だけでいいんじゃねぇか?』

と聞いてみた。宗司は

『報告の役目は確かに副官ですが新たな決定事項が発生した場合は隊長の承認が必要なのはわかってますよね?』

とタダでさえキツい目を更に細めて言って来る。

これ以上、逆らえば殺される…

そのくらい宗司はそういう時は容赦なく俺に殺気を放って来やがる。

隊長会議とは定期的に各課の人事異動などを報告する会議だ。新人がウロウロすれば機密である対テロだから、ID確認をする必要がある。だが、新人が入った報告をしておけば見かけない顔が増えてもあまり気にせずに済むという程度の会議だ。

うちの課はほとんど人事は変わらないが五十嵐の1課とサイバーの3課は割と小まめに人員が入れ替わる。俺はどうせ人の顔なんざ気にしないが、一応、新人が入ったという報告は聞いておけという事だ。

後は、たまに食堂でのトラブルやトイレやロッカールームのトラブルが報告され、そのトラブルを解決する決定事項などを話し合う決まりがある。

大概、トラブルの元は俺の2課で、それに対して3課が文句を垂れる為に、解決策を1課の五十嵐が決定するという流れになるだけだ。だからこの会議に俺は必要ないんじゃないかと毎回宗司に言っているのが現状だ。

そもそも、2課と3課はとにかく折り合いが悪い。3課はマニアックなキャリア達で2課はノンキャリアの荒くればかりだ。

3課は事あるごとに2課を暇人と呼び、2課は3課をオタクと呼ぶ。水と油の関係で3課がシャワー室を使おうとしたら2課が汚して困るとか、2課が食堂を散らかして困るとか、まるで姑のような難癖を3課が付けて来るから俺は隊長会議が嫌いだった。
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