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堕天使 1st gig.
第22章 後悔
唯一の救いは3課はあくまでも3課で立場は2課の方が微妙に上官に当たるということだ。
だから、隊員同士では直接言えない文句をこの隊長会議でここぞとばかりに3課の隊長が1課の隊長である五十嵐に直訴する。
隊長会議の為の会議室に向かう途中に宗司は
『大体、未だに隊長や副官の顔と名前すら覚えていない貴方にも問題があるんですよ。』
と言いやがる。俺は宗司に
『五十嵐さんとこの副官は岩本中尉だ。』
と言い返す。宗司は
『3年かかって覚えても自慢になりません。』
とかなり俺に凄んでいた。会議室は既に、五十嵐と3課の隊長が待っていた。五十嵐を挟んで俺が五十嵐から見て右側に座ると俺の正面で五十嵐の左側に居る3課隊長が俺に毎回嫌な顔をしやがる。
左上右下とかいうらしいが俺はこの仕組みがイマイチわからない。とりあえず宗司から
『横並びの時は五十嵐隊長の左、正面に向かっての時は五十嵐隊長の右側が貴方のポジションです。』
と習ったからそうしているだけだ。各隊長の後ろに控えた副官が今回も人事や課に関する報告をし、最後に五十嵐が
『他の報告はあるか?』
と言った瞬間、待ってましたとばかりに3課隊長が
『ジムの鍵が常に2課にあるのが問題だと思うのですが?』
と言い出した。眼鏡にピカピカの戦闘服を着た3課の隊長が何故ジムの鍵が必要なんだ?と俺は言ってやりたくなる。五十嵐は
『そもそも、ジムは2課の調整の為に設置された施設だからな。』
と答えたが、3課は
『しかし、軍の規律では、従軍する隊の施設は隊員全員に使用する権利があるとなっています。』
とか言いやがる。
3年間、1度も使った事がない奴が今更、必要な施設か?と俺は言いたくなって来る。
『そもそも、2課は学校施設も自由に使える権利があるんですから、それにジムまでを独占するのはどうなのかと思います。うちの隊員も運動不足を解消したいとの意見が出ていますから。』
と今度は3課の隊長そっくりの3課の副官が説明をしていた。
だから、隊員同士では直接言えない文句をこの隊長会議でここぞとばかりに3課の隊長が1課の隊長である五十嵐に直訴する。
隊長会議の為の会議室に向かう途中に宗司は
『大体、未だに隊長や副官の顔と名前すら覚えていない貴方にも問題があるんですよ。』
と言いやがる。俺は宗司に
『五十嵐さんとこの副官は岩本中尉だ。』
と言い返す。宗司は
『3年かかって覚えても自慢になりません。』
とかなり俺に凄んでいた。会議室は既に、五十嵐と3課の隊長が待っていた。五十嵐を挟んで俺が五十嵐から見て右側に座ると俺の正面で五十嵐の左側に居る3課隊長が俺に毎回嫌な顔をしやがる。
左上右下とかいうらしいが俺はこの仕組みがイマイチわからない。とりあえず宗司から
『横並びの時は五十嵐隊長の左、正面に向かっての時は五十嵐隊長の右側が貴方のポジションです。』
と習ったからそうしているだけだ。各隊長の後ろに控えた副官が今回も人事や課に関する報告をし、最後に五十嵐が
『他の報告はあるか?』
と言った瞬間、待ってましたとばかりに3課隊長が
『ジムの鍵が常に2課にあるのが問題だと思うのですが?』
と言い出した。眼鏡にピカピカの戦闘服を着た3課の隊長が何故ジムの鍵が必要なんだ?と俺は言ってやりたくなる。五十嵐は
『そもそも、ジムは2課の調整の為に設置された施設だからな。』
と答えたが、3課は
『しかし、軍の規律では、従軍する隊の施設は隊員全員に使用する権利があるとなっています。』
とか言いやがる。
3年間、1度も使った事がない奴が今更、必要な施設か?と俺は言いたくなって来る。
『そもそも、2課は学校施設も自由に使える権利があるんですから、それにジムまでを独占するのはどうなのかと思います。うちの隊員も運動不足を解消したいとの意見が出ていますから。』
と今度は3課の隊長そっくりの3課の副官が説明をしていた。