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堕天使 1st gig.
第23章 龍大兄
プレゼントくらいは用意するつもりでリナに欲しい物を聞いたら腕時計だと言っていた。

出来ればアナログにしてくれとリナが言ったから俺は小雪に聞いてみた。小雪は

『ファッションなら情報部の女の子に聞いた方が良いよ。』

とか言うが、俺は岩本にだけは聞きたくないとか考えてしまう。どうも、俺は岩本が苦手なタイプだった。

岩本について最近わかった事は、俺の前だと緊張するらしく、妙に落ち着きを失くし、ビクビクとした挙げ句に失敗をやらかす人間だという事がわかって来た。

ひたすら俺に向かって

『すみません、すみません。』

と頭を下げる岩本が俺のファンだとか言われても俺にはピンッと来ないまま

『いいから、下がれ…。』

とぶっきらぼうに言い、岩本はますます困った顔を繰り返す事になってしまう。

今朝も、報告書類を持って来て、確認サインを俺が入れようとしたが、どう見ても書類は3課宛のものだと気づいた俺が

『2課の書類じゃねぇぞ。』

と言っただけで、岩本は自分が抱えていた全ての書類を2課の部屋にぶちまけた挙げ句、宗司や涼宮に書類を拾わせて俺にひたすら

『すみません、すみません…。』

と言う有り様だった。

五十嵐が徹夜で大変な時期にこの副官で大丈夫なのか?

そんな事を考える俺に宗司が

『彼女の情報処理能力は人の3倍らしいですから。』

と笑っていた。

つまり、3倍の情報処理をしても情報負けして徹夜になっている五十嵐は、相当厳しい状況という事だ。

出動前に俺は

『今夜が当たりか外れかはわからんが、次に備えて出来るだけの生け捕りを考えてくれ。』

と隊員達に指示を出す。生け捕りは隊員達にリスクを負わせる事になるが、それは仕方がないと俺は思いながら出動していた。

現場での最終確認の際、先に来て状況確認を済ませていた大隊の隊員から

『中の人数は相当居て、少なくとも20人は確認出来ています。』

と言って来た。

どうやら当たりだ…

今夜は地方を含めて8箇所の一斉壊滅作戦だった。当たりの報告にご機嫌の大将が

『なら、頼むぞ。』

と俺に言っていた。
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