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堕天使 1st gig.
第23章 龍大兄
いつもと同じような廃墟ビル、中には20人以上のテロ、軍が取り寄せた古い図面には3階建てだが、地下室があり厄介だと考える。

俺は無線で

『γは裏から突入して一気に3階まで行け。βはαと表からで2階、αは1階を制圧したら地下室を確認する。おそらくそこが武器庫だろう。』

と指示を出した。ビル周囲は大隊がバックアップで取り囲み、全ての配置が済むと大将の無線で

『作戦開始!』

と任務が始まっていた。いつものように廃墟ビルに供給されている電源が落とされ煙弾が投げ込まれ、中はパニックになっていた。

いつもと違うのは思ったよりも抵抗が少なく最初の停電で多少のマシンガンによる反撃はあったもののすぐに無抵抗に変わった状況になったという事だった。

『制圧!』

の無線が続く中、宗司が

『人数はいますが戦闘員ではないようですね。』

と俺に言って来る。

嫌な予感…

そう思った俺に涼宮から

『すみません…、隊長は地下室にお願いします。』

と無線が入って来た。宗司と地下室へと階段を降りてみると涼宮と雄太が地下室の扉を半分だけ開き

『中は武器庫ではなく人間がいます。おそらく、パニックルームとして使っています。』

と涼宮が言い出した。俺が中を少し覗くと中には4人の異国の女が居た。1人は老婆でこちらに拳銃を向けて何かを喚いていた。俺は無線で

『通訳を呼べ。』

と指示を出し、宗司が大将に状況報告を出していた。10分程度で大隊の兵の数人と通訳が地下室へと降りて来た。

狭い空間だから、もうそれだけの人数で地下室の扉の前はいっぱいいっぱいになった状況で、通訳が中で喚き続ける老婆の声を聞き俺に

『お前達が息子を殺した。息子を返せと喚いています。』

と言って来た。俺は

『なら、中の4人は家族で、人質ではないんだな?』

と通訳に確認する。テロの場合、時々、こういう事があり、女を無理矢理に攫って来ている場合は人質にされていた被害者として身柄を保護して国に返してやらなければならないが、家族の場合、当然テロ協力者として逮捕する事になる為、この違いをまず明らかにしなければ俺達は身動きが取れない状況だった。
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