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堕天使 1st gig.
第24章 出産
話しが見えない俺は

『動物が楽器持って集まる奴か?』

とリナに聞く。リナは冷たい顔で

『それは、ブレーメン…、ハーメルンは子供が消えちゃう話しで、今、行方不明になる子供が突然増えたからハーメルン事件って毎日のようにニュースでやってるじゃん。』

と言って来た。昼間にワイドショーをやたらと見ているリナの方がどうやら俺よりも詳しいらしい。

リナの説明では、とある地域でまずは兄弟の少年2人が遊びに行った帰りに突然行方不明になってしまった。

当初、警察は夜遊びの可能性を視野に入れ、親からの捜索要請を軽く見ていた。少年2人は小学5年生と3年生だった。

だが、朝になっても少年達は戻らず、少年達が消えた自宅付近には河も山も徒歩で1時間以上離れていたが一応捜索が行われ、行方不明の報道が出た。

報道が出た直後、また別の地域で今度は塾帰りの少年達3人がまとめて行方不明になり、その翌日には更に別々の地域で1人ずつの2人が行方不明になっていた。

この段階で警察は組織的誘拐の可能性を判断し、中学生以下の子供には警戒するようにとの通達を全国で出したのだが、それからもやはり数人の子供が行方不明になっていた。

マスコミがこれをハーメルン事件と名付け、今は毎日のように報道されている状況だった。

大塚は始めの事件の所轄だった為に、警視庁での特別捜査班が設置された段階で、そちらに編成されたのだと言っていた。

リナの話しを聞いて俺が大塚に言える話しのレベルは

『これ以上被害が出るようなら、市兵の警邏巡回を導入するかもって上層部が検討しているとか噂は出てるが元々軍が介入する事件じゃないから俺にはわからんよ。』

と言う程度だった。リナは

『軍って冷たい…。』

とか言って来るが俺は

『管轄ってのがあんだよ。』

と言い返していた。大塚は

『でも、実際、警察は行き詰まってるってのが現状なんですわ。』

とため息をついていた。そこからは俺の子供の性別が女の子だとか、たわいのない話しで大塚は帰って行った。
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