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堕天使 1st gig.
第24章 出産
とりあえずは普通に見えるリナを車に乗せ、リナの荷物も積み込み、俺が車を発進させた途端

『ぐぁぁぁっ…。』

とリナが思いっきり呻き始めていた。車からかかるGのせいかなんなのかわからず俺は

『頼むから、このまま車ん中で産まれるとかだけは勘弁してくれよ。』

と叫んでいた。病院までは車で10分程度だから、病院に着いた時にはリナはまた普通になっていた。俺は車から降り、まだ開く前の病院の受け付けに

『陣痛が始まった。』

と言っていた。受け付けにいた看護婦のような女が

『間隔は?』

と言うから俺が知るか!と叫びかけたがリナがすぐに

『10分です。』

と冷静に答えていた。すぐに受け付けの奥から別の看護婦が2人現れてリナと荷物を俺から受け取り

『付き添いますか?』

と聞いて来た。リナとの話し合いで付き添いはしないと決めていた。リナが病院から付き添ってもどうせ男は狼狽えるだけでむしろ邪魔になると言われたとかで付き添いは不必要と俺に言ったからだった。

リナの言う通り、狼狽える事しか出来ない俺に

『しっかり仕事して来て!』

と陣痛の痛みの中、リナが叫んでいた。受け付けから

『産まれたら連絡します。』

と言われ、俺は電話には出られないからメッセージだけくれとかろうじて頼んでいた。

そのまま、俺はただ狼狽えたまま仕事に向かっていた。本部で宗司の顔を見るなり俺は

『陣痛が始まった。』

とだけ言っていた。宗司は

『今日は彩華が午前中だけで仕事が終わりですから病院に向かわせます。』

と言ってから彩香さんに連絡する為に2課の部屋から出て行っていた。ただ馬鹿みたいに俺だけが狼狽えて何も出来ない状況だった。

午前中の訓練学校でも、俺はただ訓練兵を走らせ

さっさと走って終わってくれ…

とばかり考えるだけだった。

昼休みも飯すら食えず落ち着かないままの俺にさすがに宗司が

『早退しますか?』

と聞いて来たが俺が病院に行ってもやはり狼狽えるだけだから

『とにかく仕事はする。今は余計な緊急がない事だけを祈るよ。』

と答えていた。
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