この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第24章 出産
赤ん坊は今から産湯と検査だとかですぐに連れて行かれ、俺はまた戻って来た別の看護婦に
『これを着てお母さんに会ってあげて下さい。』
と緑の割烹着のようなものを渡されていた。戦闘服の上からそれを着せられた俺が分娩室に入ると、中に居た看護婦が
『もう1度息んで!』
とリナに向かって叫び、リナが
『うぅっ…。』
と呻いていた。俺が
『まだ産まれるのか?』
と馬鹿みたいに聞くとリナの隣に付き添っていた看護婦が
『後産って言って、お腹の中に残ったものを出すだけですよ。』
と笑っていた。全てが終わるとただグッタリとしたリナだけが残されて看護婦達は分娩室から出て行き、俺とリナだけになっていた。
何を言っていいかわからない俺は
『頑張ったな。』
とだけリナに言っていた。リナは
『アルトの怒鳴り声が聞こえたから、とにかく必死になったよ…。』
と笑っていた。狼狽える事しか出来ず、看護婦を怒鳴りつけただけの自分に恥ずかしくなった俺は照れくさくて、それ以上は何も言えなかった。
ただ5分くらいしてまた看護婦がやって来て
『お母さんは病室に移動して貰います。』
とリナを立たせて歩かせるのを見て俺は
『歩くのか!?』
とまたしてもパニック気味に狼狽えていた。看護婦は
『病気じゃありませんから。』
と笑い、リナは
『アルト…、とにかく落ち着いてよね。』
と完全に俺に呆れていた。
リナが病室のベッドに入り、少し落ち着いたら俺は看護婦から
『面会時間は終わってますし、お母さんは今から自分のご飯を食べて、赤ちゃんに授乳がありますからお父さんはまた面会時間に来て下さいね。』
と病院から放り出されていた。とりあえず、病院の外で俺を待っていた彩華さんを宗司の家まで送り、俺は家に帰っていた。
1人の家で俺はただ
1人だと、広いよな…
と初めてリナが毎日この家で1人で俺を待っている気持ちを味わっていた。
入院は5日程度とリナが言っていたから俺はそれまで1人なんだとため息をついていた。
『これを着てお母さんに会ってあげて下さい。』
と緑の割烹着のようなものを渡されていた。戦闘服の上からそれを着せられた俺が分娩室に入ると、中に居た看護婦が
『もう1度息んで!』
とリナに向かって叫び、リナが
『うぅっ…。』
と呻いていた。俺が
『まだ産まれるのか?』
と馬鹿みたいに聞くとリナの隣に付き添っていた看護婦が
『後産って言って、お腹の中に残ったものを出すだけですよ。』
と笑っていた。全てが終わるとただグッタリとしたリナだけが残されて看護婦達は分娩室から出て行き、俺とリナだけになっていた。
何を言っていいかわからない俺は
『頑張ったな。』
とだけリナに言っていた。リナは
『アルトの怒鳴り声が聞こえたから、とにかく必死になったよ…。』
と笑っていた。狼狽える事しか出来ず、看護婦を怒鳴りつけただけの自分に恥ずかしくなった俺は照れくさくて、それ以上は何も言えなかった。
ただ5分くらいしてまた看護婦がやって来て
『お母さんは病室に移動して貰います。』
とリナを立たせて歩かせるのを見て俺は
『歩くのか!?』
とまたしてもパニック気味に狼狽えていた。看護婦は
『病気じゃありませんから。』
と笑い、リナは
『アルト…、とにかく落ち着いてよね。』
と完全に俺に呆れていた。
リナが病室のベッドに入り、少し落ち着いたら俺は看護婦から
『面会時間は終わってますし、お母さんは今から自分のご飯を食べて、赤ちゃんに授乳がありますからお父さんはまた面会時間に来て下さいね。』
と病院から放り出されていた。とりあえず、病院の外で俺を待っていた彩華さんを宗司の家まで送り、俺は家に帰っていた。
1人の家で俺はただ
1人だと、広いよな…
と初めてリナが毎日この家で1人で俺を待っている気持ちを味わっていた。
入院は5日程度とリナが言っていたから俺はそれまで1人なんだとため息をついていた。