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堕天使 1st gig.
第25章 始末書
緊急ニュースでハーメルン事件の容疑者逮捕のニュースが一斉に報じられていたからだった。俺は大塚に電話を入れ、大塚は笑って

『ニュース見ましたか?』

と言って来た。俺が大塚に

『悪かったな。』

と言ったが大塚は

『なんの事ですか?五十嵐さんにも礼を言っといて貰えますか?』

と軍が囮に使った事は気づいていないようだった。俺は大塚にわかったとだけ言って電話を切ったが今は五十嵐には顔を合わせ辛いとか思っていた。

大塚が調べた港安のネズミがアッサリと警察関係者や船について吐いた為、大塚に危険が及ぶ前に誘拐協力者は全て逮捕する事が出来たらしい。

問題の子供達は既に国外に出ており、その船の所有国の政府と警察に日本政府からの子供達の行方の捜査依頼が出されたが、結局、その先はわからないまま事件は終わってしまっていた。

軍は多分テロとその船の関係を調べ独自調査を続けるつもりだが、その事実が報道などされる事はなく、間もなく市兵の警邏が解除される事だけが決定していた。

翌日の昼休みにはいつもの食堂でいつもと変わらない五十嵐が

『お前さん、最近運動不足でカルシウムが足んねぇんじゃねぇか?』

と気の短い俺に言っていた。俺は五十嵐に

『望むならやってやるから表に出ろや。』

と言っていたが五十嵐は

『化け物の相手はお断りだ。』

と笑っていた。結局、俺は大塚の礼を五十嵐に言う事はなく、五十嵐も大塚の事は詫びる気もなく、それがお互いの軍人としての生き方なんだと割り切っていつも通りにするだけの関係に戻っていた。

美優が生まれてひと月ちょっとという状況で、訓練兵は卒業し、また新たな訓練兵を迎えるといういつもの日常だが、微妙な変化の中に俺は存在していた。

変化というよりも僅か5分程度なら美優が起きるようになっていたという程度の事だった。最近の美優はリナと同じ蒼い目で時々、俺をジッと眺めている美優になっていた。

一応、美優の髪はリナよりはグレイに近い銀髪で蒼い目も光の加減では黒に見える感じだったから俺の血もやはり入っているんだとか俺は思ったりしていた。
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