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堕天使 1st gig.
第26章 訓練兵
ムキになった大地は

『俺は去年の訓練兵は全部沈めましたよ。』

と俺に言って来たが俺は

『お前だけじゃねぇよ。多分、涼宮やハヤトも今年は不参加になる。相手出来るのは雄太と宗司だけだ。』

と答えていた。雄太が

『そんなに凄いっすか?』

と聞いて来るから俺は

『手の内を完全に隠すタイプだからな。』

と宗司を指差して答えていた。雄太は

『なるほど…。』

と納得していた。

宗司は4歳から合気道をやり、有段者の実力者だった。だが、訓練学校では一度もそれを見せる事はなく、大戦時に俺を押さえる為に初めてそれを俺に見せたのだった。

大戦時、俺が「跳ねっ返り」の有り難くないあだ名を貰った頃、色々な奴に絡まれる事が多かった。

その日も俺は宗司と雄太、山内と普通に食堂で飯を食っていただけなのだが、食事が終わり立ち上がった雄太がある兵士とぶつかっていた。

雄太は即座に

『あー、すんません。』

といつものように軽い口調で言ったのだが、相手は

『もしかして「跳ねっ返り」って新兵はお前か?ちょっと有名になったからって調子に乗ってんのか?』

と雄太の胸ぐらを掴んでいた。俺はすぐに

『「跳ねっ返り」なら俺だ。』

とそいつの腕を思いっきり握り潰すように握り雄太から離すように仕向けていた。

『何しやがる!?』

とそいつが叫び、俺はやり合うつもりで構えようとした瞬間、俺の身体が中に浮き、何故か俺は床にねじ伏せられていた。

『なっ!?』

と俺が言った瞬間、宗司が

『食堂での喧嘩騒ぎは軍法会議ものです。これ以上の騒ぎは認められません。』

と俺と相手の両方に言っていた。その時の宗司は有り得ないほどの殺気を放ち、かなりの本気だと感じた相手は

『そんな事はわかっている。』

と食堂から飛び出すように逃げていた。俺は宗司に文句を言おうとしたが、先に宗司から

『あれは補給班の班長ですよ。戦場で補給班を相手に喧嘩を売るとか、貴方はそんなに自分の命が惜しくないのですか!』

と初めて本気で叱り飛ばされていた。
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