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堕天使 1st gig.
第28章 謝罪
そこから俺は、まぁ、適当にそのうち機嫌が治るだろうくらいにしか考えず、リナを好きにさせていたが、休暇の日にリナを抱こうと考えてた俺にリナが

『気分じゃないからお断りします。』

とか言って来た。俺は

『だから…、岩本の件は事故だ。その程度で騒がれても迷惑なんだよ。』

と不機嫌にリナに言っていた。だが、リナは

『ええ、そうでしょうね!アルトはいつもそうですよね?私が何でも1人でやって我慢する生活がアルトにとっては一番で、アルトが家の前で女の人と抱き合ってようが、寝言で由紀さんって知らない女の人の名前を言おうが私が全く知らないフリをすればアルトにはそれが一番迷惑のかからない存在って事になるんですよね!!』

と完全にキレていた。由紀さんの事を寝言で言ったのは初耳だったが多分、熱でうなされた時にでも俺が口走ったんだとか想像がついた。

さすがにそれはちゃんと説明すべきかと思って俺がリナに謝ろうとか考える前にリナは寝室から出て行ってしまったから俺は全く何も言えないまま、美優を相手するだけの休暇になっていた。

結局、そのままズルズルと俺はリナと口を聞かないまま1週間を過していた。

俺が悪いのか?

と往生際悪く俺は考えてしまうのだが、俺は仕事に逃げる事が出来てもリナは俺の家から逃げられず、俺と美優が全てだから、俺からリナに謝って、リナの機嫌をどうにかしてやらないとやはりそれは仕方がないのかもしれないとか俺は思っていた。

次の休暇にリナが好きな店で飯でも食って、とりあえず俺が謝ればなんとかなるだろ?

とか俺は考えて眠っていた。先に俺が寝てからしばらくしてリナがベッドに入っていた。最近は俺を避けているからリナはずっとこのやり方だった。

リナに避けられているのが俺はやはり辛いとか思うから俺が悪くなかろうとなんだろうと俺が謝って済むならそれでいいと思っていた。

深夜になり、突然、俺の携帯端末のアラートが鳴りやがった。俺は慌ててアラートを切り、戦闘服に着替えて車のキーを掴んで家を出ようとした瞬間、リナが泣きそうな顔で俺の腕を掴んでいた。
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