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堕天使 1st gig.
第28章 謝罪
地下鉄の送電を管理局に遮断させ、線路に降りた俺達はゆっくりと暗闇の中、灯りを一切灯さずにギリギリまでを車両に向かって移動した。βとγにもギリギリまでの移動を命じ、爆破の影響ギリギリの場所で俺は地下鉄の車両を目視した。

ハヤトに向かって

『行けそうか?』

と聞いていた。宗司と涼宮が対爆盾を身構える中、ハヤトはライフルのスコープを覗きながら

『オールクリア…。』

と低く呟いた。

『ライブ開始だ。爆発に備えろ。』

と俺は無線に向かって言っていた。ハヤトが何かを狙撃した。

1秒…、2秒…

乗客の悲鳴が響く地下鉄の線路の穴蔵の中で俺は5秒までカウントし

『突入だ。』

と無線に指示を飛ばしていた。地下鉄の車両に着き、まだ怯えている車掌に

『全ての車両のドアを開け、開いたら車両から全員を避難させろ。』

と命じていた。車掌の隣にはハヤトに射殺されたばかりの男の死体が転がっている状況で小雪が無線で

『あちゃーっ…。』

と叫んでいた。俺は

『どうした?』

と無線に向かって聞いていた。小雪は

『この爆弾、解除が厄介なんだよ。』

と答えて来た。乗客の避難を進めながら俺は小雪の元へと向かっていた。小雪は

『他の2つには絶対に触らないで…。』

と無線に向かって何度も言っていた。爆弾はいつもと同じ3つ。だが、小雪の報告ではタイマー式で24時間後には必ず爆破する設定になっていた。

『何が問題なんだ?』

そう聞いた俺に小雪は

『少しでも動かせば爆破する仕掛けがしてあるの。しかも3つの信号が連動しているから1つを解除すれば後の2つが爆発するよ。』

と言って来た。つまり、解除する為に液体窒素をかけて装甲BOXに詰めて安全な場所に移動させる事すら不可能という状況だ。

しかも犯人が停めた地下鉄の車両の地上には馬鹿デカいオフィスビルが建っており、地下鉄の線路の天井が爆破で崩れると地上のビルまで崩れるという見事な2重3重のトラップボムという仕掛けになっていた。

動かせない…、ここで爆破もさせられない。

『どうすんだよ?』

と俺は小雪に聞いていた。
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