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第28章 謝罪

リナから逃げるように俺は美優をベッドに入れていた。ダイニングテーブルに戻ると飯と俺のビールがちゃんとリナに用意され、俺の首に手をかけたリナが

『ちゃんと説明はしてくれるんだよね？』

と言っていた。

説明もなんも…

はっきり言って大した話しじゃない。俺は普通に

『翔の話しはしたろ？由紀さんは翔の恋人で俺には姉みたいな人だったんだ。』

とリナに話していた。レイプや殺人の話しをリナには話し辛くて俺はその辺はリナには説明していなかった。今回はそこを含めて俺はリナに話し、リナはかなり真剣な顔で俺の話しを聞いてから

『じゃあ、由紀さんがアルトの最初の恋人？』

と聞いて来た。俺は

『それは違う。ただ由紀さんはあの時、翔に抱かれたかったんだと思う。それが出来ないから俺を無理矢理に翔の代わりにしたんだ。』

と言っていた。リナはただ泣きそうな顔で

『私はアルトの最初の女じゃない。私はアルトの最初の恋人じゃない。私は一体アルトの何番目？』

と俺に聞いていた。

そんなくだらない事を気にしてたのか？

と俺はリナに笑っていた。過去がないリナは俺の過去とくだらない事で競おうとする時がある。過去にヤキモチを焼いて過去に勝とうと必死になる。

だけど俺が欲しいのはリナとの未来で俺が帰りたい場所はリナと美優が待つ家だから俺はリナに

『愛した女はお前が一番最初で、だからお前と一番最初に結婚した。俺の子供を産んだのもお前だけで順番とか付けられないくらいに俺は美優が可愛い。』

と答えていた。リナが

『けど…。』

と言っていたが俺はリナにキスしてから

『雄太にも今日言ったけど、この先も愛してるはお前にしか言わない。だから、お前が最後の女だ。』

と言っていた。リナは複雑な顔で笑っていた。リナが何番目とか俺はどうでもよかった。リナに過去がないなら俺も過去は要らないと思っていた。

リナと作る未来が大事で、それが俺には重要な事でそれが無ければ俺は仕事でも、もっとやばい事を平気でやってしまうとんでもない男になりかねなかった。