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堕天使 1st gig.
第29章 希望
翌日、宗司には

『リナと美優の手続きを頼む。』

と俺は言っていた。宗司はニヤニヤとして

『リナさんなら大丈夫ですよ。』

と婦人会の問題をリナなら大丈夫だと言うのだが、俺は

『なら…、いいんだが…。』

と言っていた。それから宗司に

『後、「貧乏くじ」が今回の演習に居るからな。』

と言ってやると宗司は目付きを変え

『まだ軍に居たのですか?』

と嫌な顔をしていた。隊員達には俺の代わりに松原が来る事を伝えてから俺は訓練学校に向かっていた。

今は天気が良い時期だから、俺はグランドで近接戦闘訓練を訓練兵にやらせていた。2人1組で負けた方はグランドを走る羽目になるというルールだ。

最初に負けた奴はそれだけ長く走る事になるから訓練兵は組み手を出来るだけ引き延ばし、ダラダラと組み合う奴らが出て来るから俺は

『早く決着が付けれないなら2人ともロードワークをしてもらう事になるぞ。』

と言ってやる。訓練兵はどうせ最後に生き残るのは明石だけだと諦めた顔をしている奴が大半だった。

だが明石は自分で初日に言っていたように基礎訓練に関しては自主トレという形で他の訓練兵の3倍は兵舎を外出する許可を取り自主トレ用のジムを借りる手続きを取っている記録が俺の手元には来ていた。

これは大地の時の記録と変わらない記録だから、問題は昔の大地のように走り続ける明石をどうブレーキをかけてやるのかを俺は考える必要があった。

訓練が終了した時に俺は明石を呼んでいた。明石は普通に敬礼をしながら

『ご用でありますか?』

と俺に聞いて来た。俺は明石にストレートに

『お前、なんで軍に志願した?』

と聞いていた。明石は

『それが問題でありますか?』

という態度で本音を見せそうな雰囲気ではなかった。

『いや、質問を変える。軍で何をするつもりだ?』

『国を守り、その為に命を捧げる所存です。』

マニュアル通りの返答に俺は苦笑いをして

『自殺願望か?』

と聞いていた。明石は冷静に

『いいえ…、ですが命をかける覚悟は出来ています。』

とやはりエリートのマニュアル通りの答えを返していた。
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