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堕天使 1st gig.
第29章 希望
まだ明石が本音を言うほど俺は明石の信用がないって事か?
そんな事を思いながら俺は最後の駄目押しと
『特別訓練のトップはある程度の配属希望が出来るんだが、お前の希望を聞きたかっただけなんだがな…。』
と明石に言ってみた。明石は少し疑うように
『その希望は100%ではありませんよね?』
と聞いて来た。
『ああ、上層部の思惑もあるからな。』
『自分が聞いた話しでは、赤羽教官の意見が重要なポイントだとお聞きしましたが?』
『俺にそんな権限はねぇよ。だけど、ちゃんと出来る奴は出来るだけ自分の希望する部隊に配属させてやりたいと思うだけだ。』
『では、自分が行きたい配属先を言えば赤羽教官が推薦してくれると?』
『だから、そんな権限は俺にはねぇって…。てか、行きたい部隊はあるのか?』
『そうですね…。対テロ特殊部隊には興味ありますよ。そろそろ失礼してよろしいですか?』
と明石が言い出したから俺は
『下がって良し…。』
と命令を出すしかなかった。
昼休みの食堂で俺は
明石は対テロの隊長が俺だとわかって言ってるのか?それともただふざけて言ってみただけか?
と本音を見せない明石の事を考える羽目になっていた。考え事で生返事しかしない俺に五十嵐が
『似合わない考え事しやがって…。』
とふてくされ、宗司が
『夢中になってる女に振り回されているんですよ。』
と笑って五十嵐に言っていた。五十嵐は
『恋煩いって奴か?』
と言い、宗司は
『相手の好みがわからないから隊長殿みたいなストレートなタイプには口説き方がわからないんです。』
と答えていた。五十嵐は
『わからないなら相手をとことん調べ上げるしかないだろ?』
と如何にも情報部隊長としての意見を言ったから俺は
『それだよな!』
と食堂から飛び出していた。今まで、訓練兵を調べるとか考えた事がなかった俺は初めて明石の経歴書を調べる事にしていた。
だが、俺が期待するほどの情報はほとんどなく、結局俺は
『うーん…。』
となるだけの結果で終わってしまった。
そんな事を思いながら俺は最後の駄目押しと
『特別訓練のトップはある程度の配属希望が出来るんだが、お前の希望を聞きたかっただけなんだがな…。』
と明石に言ってみた。明石は少し疑うように
『その希望は100%ではありませんよね?』
と聞いて来た。
『ああ、上層部の思惑もあるからな。』
『自分が聞いた話しでは、赤羽教官の意見が重要なポイントだとお聞きしましたが?』
『俺にそんな権限はねぇよ。だけど、ちゃんと出来る奴は出来るだけ自分の希望する部隊に配属させてやりたいと思うだけだ。』
『では、自分が行きたい配属先を言えば赤羽教官が推薦してくれると?』
『だから、そんな権限は俺にはねぇって…。てか、行きたい部隊はあるのか?』
『そうですね…。対テロ特殊部隊には興味ありますよ。そろそろ失礼してよろしいですか?』
と明石が言い出したから俺は
『下がって良し…。』
と命令を出すしかなかった。
昼休みの食堂で俺は
明石は対テロの隊長が俺だとわかって言ってるのか?それともただふざけて言ってみただけか?
と本音を見せない明石の事を考える羽目になっていた。考え事で生返事しかしない俺に五十嵐が
『似合わない考え事しやがって…。』
とふてくされ、宗司が
『夢中になってる女に振り回されているんですよ。』
と笑って五十嵐に言っていた。五十嵐は
『恋煩いって奴か?』
と言い、宗司は
『相手の好みがわからないから隊長殿みたいなストレートなタイプには口説き方がわからないんです。』
と答えていた。五十嵐は
『わからないなら相手をとことん調べ上げるしかないだろ?』
と如何にも情報部隊長としての意見を言ったから俺は
『それだよな!』
と食堂から飛び出していた。今まで、訓練兵を調べるとか考えた事がなかった俺は初めて明石の経歴書を調べる事にしていた。
だが、俺が期待するほどの情報はほとんどなく、結局俺は
『うーん…。』
となるだけの結果で終わってしまった。