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堕天使 1st gig.
第29章 希望
とりあえず俺はミルクを飲み続ける美優に
『悪かった、悪かった。』
と謝り、リナには
『美優のオムツはともかく、他の準備とかは大丈夫なのか?』
と聞いていた。リナは
『パスポートは来週葉書が来たら取りに行くだけだけど、婦人会がねぇ…。』
と言い出した。俺はさっそくトラブルかと不安になったが、リナが気にしているのは、演習中の婦人会のスケジュールにレセプション参加があるという事だった。
このレセプションは演習の始めと終わりに指揮官以上の兵士が集まるパーティの事なのだが、俺はそのレセプションに当然婦人同伴、つまりリナを連れて行かなければならないという事だ。
まずリナが気にしている問題は服装の事だった。日本軍人の嫁だと誰が見てもわかるように婦人達は皆が着物を着るのだが、銀髪、碧眼のリナにはそれが自信がないというのだ。
更に、美優の問題があった。レセプションの3時間ほどの間、美優がホテルに用意される託児所に預ける事になるという事だ。
『だから、来週から3日間くらい美優を婦人会の託児所に3時間くらいお試しで預けて大丈夫なのかを確認するんだけど…、やっぱり心配なんだよね。』
とミルクを飲み終わって眠ってしまった美優を見ながらリナが言っていた。俺は
『無理なら別にレセプションは参加しなくてもいいんだぞ。』
とは言ってやったがリナは
『それじゃ、わざわざ演習に私がついて行く意味がなくなっちゃう。』
と少し寂しく笑っていた。頭でっかちでやらなければと思うと必死にそれをやろうとする嫁だから俺は
『無理だけはするな。』
と言っていた。
明石も本当は無理をしているのか?
ふと俺はそんな事を考えてしまっていた。リナは
『夕飯、片付かないから早く済ませてね。』
と考え事をする俺に笑っているだけだった。
それから2、3日して俺が帰ると美優が明らかに不機嫌な顔で玄関に入ったばかりの俺に向かって這いずって突撃して来ていた。
『危ねっ!』
と玄関の段差に美優が落ちる寸前の美優を抱えて俺は美優に
『何が起きた?』
と聞いていた。
『悪かった、悪かった。』
と謝り、リナには
『美優のオムツはともかく、他の準備とかは大丈夫なのか?』
と聞いていた。リナは
『パスポートは来週葉書が来たら取りに行くだけだけど、婦人会がねぇ…。』
と言い出した。俺はさっそくトラブルかと不安になったが、リナが気にしているのは、演習中の婦人会のスケジュールにレセプション参加があるという事だった。
このレセプションは演習の始めと終わりに指揮官以上の兵士が集まるパーティの事なのだが、俺はそのレセプションに当然婦人同伴、つまりリナを連れて行かなければならないという事だ。
まずリナが気にしている問題は服装の事だった。日本軍人の嫁だと誰が見てもわかるように婦人達は皆が着物を着るのだが、銀髪、碧眼のリナにはそれが自信がないというのだ。
更に、美優の問題があった。レセプションの3時間ほどの間、美優がホテルに用意される託児所に預ける事になるという事だ。
『だから、来週から3日間くらい美優を婦人会の託児所に3時間くらいお試しで預けて大丈夫なのかを確認するんだけど…、やっぱり心配なんだよね。』
とミルクを飲み終わって眠ってしまった美優を見ながらリナが言っていた。俺は
『無理なら別にレセプションは参加しなくてもいいんだぞ。』
とは言ってやったがリナは
『それじゃ、わざわざ演習に私がついて行く意味がなくなっちゃう。』
と少し寂しく笑っていた。頭でっかちでやらなければと思うと必死にそれをやろうとする嫁だから俺は
『無理だけはするな。』
と言っていた。
明石も本当は無理をしているのか?
ふと俺はそんな事を考えてしまっていた。リナは
『夕飯、片付かないから早く済ませてね。』
と考え事をする俺に笑っているだけだった。
それから2、3日して俺が帰ると美優が明らかに不機嫌な顔で玄関に入ったばかりの俺に向かって這いずって突撃して来ていた。
『危ねっ!』
と玄関の段差に美優が落ちる寸前の美優を抱えて俺は美優に
『何が起きた?』
と聞いていた。