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堕天使 1st gig.
第33章 台風
そんな休暇を楽しみ、夕食はいつもの焼き鳥屋で飯を食い、小雪が五十嵐に

『本当につまんなかった…。』

と言っていた。五十嵐は

『だから、つまらん話しだと言ったはずだ。』

とやはり赤い顔で小雪に言っていた。俺が小雪に

『何の話しだ?』

と聞くと小雪がケロりと

『「じゃじゃ馬慣らし」の由来、隊長の「跳ねっ返り」よりもつまんない話しなんだよ。』

と答えてから、何故か五十嵐の代わりに小雪が五十嵐の昔話しを始めていた。

それは、日本の大戦参加2年目の事だった。1年の訓練を終えた五十嵐が大戦参戦をした時には、日本は不利なポジションばかりを国連軍に押し付けられ、ことごとく戦死者を出し、部隊は解散編成の繰り返しばかりの状況の頃だった。

僅か参戦半年でキャリアとして始めから分隊長として参戦した五十嵐は部隊の生存率の高さから、すぐに小隊長に昇進していた。それは五十嵐大尉時代の事だった。

五十嵐は既に親父さんの部下として小隊を率い、困難な任務からも戦死者をほとんど出す事なく生還している時だった。ある日、親父さんから

『厄介な分隊をまるごと預かってくれんか?』

と五十嵐は頼まれていた。親父さんの頼みだから五十嵐は無下には出来ず

『厄介ですか?』

とだけ言っていた。

そう、五十嵐に押し付けられた分隊の分隊長こそが羽賀 美姫少尉、通称「じゃじゃ馬姫」だった。既に「じゃじゃ馬姫」の名を獲得していた羽賀の上官を誰もが嫌がる状況だった。

羽賀は兵士としてはかなり優秀で、俺と同じキャリアではないにも関わらず、生存率はその時の軍ではトップクラスであっという間に分隊長まで昇進した女だった。

だが、羽賀には問題が2つあった。1つは羽賀が毎回作戦任務に無茶な作戦を選びたがるという事実、もう1つは羽賀の部下が羽賀の命令しか聞かないという事実だった。

この話しの段階で雄太が小雪に

『それって、どっかの誰かさんと似たような話しじゃん?』

と言っていた。小雪は

『まぁまぁ、話しはここからだからさ。』

と話しを進めていた。
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