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堕天使 1st gig.
第6章 山内
作戦時間までは暇でただぼんやりとしている俺に母親のように宗司が

『今夜の作戦内容はちゃんと頭に入っていますか?』

と確認をして来る。俺は作戦指示書なんて書類を小まめに見るつもりはないから

『いつもの大将殿だから、うちは先行突入で好き勝手に動けばいいだけだ。』

と笑って適当に答えてやる。うちはある意味百戦錬磨の部隊だから、こういう作戦は比較的に自由にしてもらえる。俺自身、宗司や雄太にいちいち行動指示は出さない主義だ。

戦場では好き勝手にやらせた方が強者の隊員達はそれだけの戦果を挙げて来る。

昼休みにはやはり食堂で相変わらずの五十嵐が

『今夜は戦闘任務だろ?野生児達は活きがいいな。』

と今夜の任務に興奮して食堂で騒いでいる雄太やβの隊員達を指差して言って来る。チャンスがあれば俺をからかおうとする五十嵐だから俺は

『小雪は留守番させるから口説くなら今夜がチャンスだぞ。』

と先に五十嵐をからかってやる。五十嵐は厳つい顔を紅くしてから

『うるせぇ、俺はお前さんみたいに女に器用じゃねぇんだよ。』

と言い返して来た。

俺だって別に器用なわけじゃねぇよ…

そう思う俺は、今のリナとの微妙な関係を五十嵐に言うわけにもいかず、昼飯の後は宗司に

『2時間、寝る。興奮している隊員達にも休息を取らせておけよ。』

と言ってからいつもの仮眠室で1人になっていた。

作戦開始は深夜0時、古びた工場地帯の街にある、これまた古びた小さな三階建てのビルが今夜は戦場に成り果てる。その為に夕方には俺達は現場に移動する。

所轄が先行して工場地帯に何気なく検問を敷いて、辺りを一応封鎖する。今回の軍の作戦が済めば、しばらくだが全国的にテロの発生は起きなくなる。

そんな一時的な平和の為に一時的な休息を取った軍人達が命をかけるとか笑えないのに笑って俺は身体を休める為に眠りにつく。そうやって生きて帰る為に必要な事は俺は必ずやる主義だった。

2時間の仮眠の後は宗司が入れる不味い軍のコーヒーで目を覚ます。装備のチェックをしてからいつものように軍の装甲車で現場に移動する。

現場の手前で装甲車を捨て、軍が用意したダミーのトラックに乗り換えてから現場の真横の工場内へとトラックごと入り込んでいた。
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