この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第6章 山内
そこは、ダンボールの加工工場で配送用のトラックを軍が借りた形だった。加工工場の従業員は早めに帰宅させ、この工場の一画が今から軍の作戦の為の仮設本部に成り代わる。

任務の性質上、いつもの携帯拳銃ではなく今夜は小型のマシンガン装備だから、俺はそれを雄太に預けてから

『大将殿に着任の挨拶に行ってくらぁ。』

と宗司を連れて本部の中央へと向かう。俺の姿を大将が確認すると俺は大将に敬礼してから

『対テロ特殊部隊、着任致しました。』

と儀礼の挨拶をする。既に慣れた大将だから

『楽にしたまえ、どうせお前のところにはこちらは指示は出さんからな。』

と笑っていた。とりあえず、無線などの作戦周波数の確認などを大将の副官と打ち合わせする。指示は貰わないが作戦開始合図は大将がやるのだから、無線はやはり大将に合わせる必要がある。

最終報告では、三階建てのビル内に潜伏中と思われるテロリストが28名、リーダーが居る場所は予想では3階の一番奥の部屋と思われる。

そんな最終の現状報告を受けてから俺は自分の小隊が構えているベースに戻る。戻った俺に雄太が

『カウント競います?』

と聞いて来る。雄太はγ分隊を率いての裏口からの侵入だ。俺はβ分隊を連れ表からの配置、お互いの条件は五分だから俺は

『勝たせねぇよ。』

と雄太に言い返していた。

カウントとはテロを倒した数を競い、負けた方が次の焼き鳥屋の飲み会で全員の分の支払いをするという賭けだ。ハヤトが無言のままカチカチと無線を鳴らすから賭けにはハヤトも参加するつもりらしい。

ハヤトのバディである小雪は今は、本部の2課の部屋で大隊全ての無線に対応している。

万が一、負傷兵が出た時は作戦エリアの外に待機して居る医療班に中継連絡するのが小雪の役目だ。

だからハヤトは単独で既に狙撃ポジションに向かっていた。既に、俺と雄太のやり取りは無線で大隊全てに筒抜けになっている。気を引き締めるように宗司が

『そろそろ作戦時間ですから、不謹慎なおふざけはそこまでです。』

と言って来る。だが、どうせ突入のほとんどは俺達がやる事になる。大将が率いる大隊は俺達の邪魔にならない程度にアジトを取り囲み、逃げようとするテロリストを逃がさない為のバックアップ程度の仕事しかしないからだ。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ